働きながら資格をとろう!キャリアアップや転職におすすめの資格を紹介

働きながら資格をとろう!キャリアアップや転職におすすめの資格を紹介

2023.09.21 その他

【医療事務のパイオニアソラスト監修】社会人として働きだした後でも学ぶ機会はたくさんあるでしょう。仕事のキャリアアップや転職に向けた資格取得はもちろん、新しいことに挑戦するための勉強や知識のアップデートのために学びが必要な場合もあります。

働きながら資格をとったりリスキリングなどの学び直しをしたりする際に、国や働いている企業から支援やサポート制度が使えることもあるため、資格取得にあたって使える制度があるか確認することも大切です。

この記事では働きながら資格をとる時の資格の選び方や、おすすめの資格について紹介します。

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働きながら資格をとるのは難しい?可能なの?

現職のキャリアアップや転職などのスキルアップを目指して、働きながら資格取得を目指す。人生100年時代に備え、そのようなリカレントや学びを推奨している企業も増えてきています。

実際に働きながら資格をとるのは可能なのでしょうか。

確かに簡単なことではありませんが、しっかりとポイントを押さえていれば十分に可能です。

国や働いている企業からの支援やサポートを確認し、勉強時間の確保、資格選びを考えていきましょう。

教育訓練給付制度とは?

参考:教育訓練給付制度のご案内|厚生労働省

教育訓練給付金とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的とした給付金制度で、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。

社会人の学びを国がサポートしてくれる制度なので、自分の取りたい資格があるかどうかチェックしてみましょう。

教育訓練給付金については、下記の記事で詳しく説明していますのでぜひ参考にしてください。

あわせて読みたい記事:教育訓練給付制度をわかりやすく解説!お金をもらって資格取得をしよう

働きながらとれる資格の選び方とチェックポイント

取得する資格を選ぶ際には、必要な勉強時間が確保できるか、自分にとって有益な資格になるのかなどを考慮して選ぶ必要があります。

ここでは、働きながらとれる資格選びのチェックポイントを説明します。

仕事と両立できる現実的な勉強時間

実際、仕事をしながら資格取得を目指すことは容易ではありません。

フルタイムで働いている人は、学校に通わないと取得できない資格や取得までに数年単位の時間を要するものだと仕事との両立が難しい場合もあります。

まずは、資格取得のために自分が費やせる時間をしっかりと把握しておくことが大切です。

睡眠時間を削って勉強をしてしまうと、今の仕事のパフォーマンスも落ちてしまうことにもなりかねません。

独学で取得が可能か、通信講座やリモートの授業があるかなどを調べましょう。

自分の今の仕事の時間と家庭のことも考慮し、資格取得のために充てられる時間を現実的に計算してから目指す資格を決めることをおすすめします。

受験資格の有無

受験資格がないと、いくら勉強をしてスキルがついても受験することは不可能です。

資格を選ぶ時には、自分に受験資格があるかどうか必ず確認しましょう。

取得したい資格に、受験資格が設けられているのなら、その受験資格をまずとらなければなりません。

自分の働く環境や将来にあった資格を選ぶ

取得する資格を選ぶ際は、自分の働く環境や将来を見据えて、自分にあった資格を選ぶようにしましょう。

自分の選んだ資格を取得することで今の仕事でどのようにキャリアアップしていくのか、また転職する場合はどのように有利になるのかをしっかりと思い描いて資格を選ぶことが大切です。

働きながらとれるおすすめの国家資格

国家資格にもさまざまな種類があり、独学で取得できるものもあれば、通信講座などを利用して取得を目指すものもあります。

ここからは、働きながらでも取得が可能なおすすめの国家資格を紹介します。

ITパスポート

参考:ITパスポート試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

ITパスポート試験は「iパス」とも呼ばれ、ITについての基本的な知識を問う国家試験です。

現代において必要不可欠なITの知識を学べるため、学生から社会人まで幅広く受験できるようになっています。

ファイナンシャル・プランナー(FP)

参考:FP技能検定 | 日本FP協会

ファイナンシャル・プランナーは、「くらしとお金」に関する幅広い相談に対応するお金のプロです。

資格には国家検定であるFP技能士と、民間資格ではありますが、FP技能士の上級資格であるAFPとCFPという資格があります。

宅地建物取引士(宅建士)

参考:不動産適正取引推進機構

宅地建物取引士は、「宅建士」という通称でよく知られている国家資格です。

不動産や税金、相続など様々な法律についての専門知識を身に付けられます。

社会保険労務士

参考:全国社会保険労務士会連合会 試験センター

社会保険労務士は、「社労士」として知られており、労働社会保険に関するエキスパートです。

企業の採用から退職までの様々な問題の相談に応じることができる国家資格となっています。

行政書士

参考:一般財団法人 行政書士試験研究センター

行政書士は行政手続きのエキスパートとして認定されている国家資格です。

具体的に不動産の登記や許認可手続き、ビザや永住権の申請のサポートなどの仕事があります。

危険物取扱者

参考:一般財団法人消防試験研究センター

危険物取扱者とは、危険物を取り扱うために必要な国家資格です。

危険物は消防法によって定められており、「甲種」「乙種第1〜6類」「丙種」の3つにわけられていて、種別によって取り扱える危険物がそれぞれ異なります。

社会福祉士

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

社会福祉士は、社会福祉のエキスパートとして社会の中で困難な状況に直面している人々をサポートする国家資格です。

相談を受けたり、生活の質を向上させる計画を立てたりします。

介護福祉士

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

介護福祉士は、介護のエキスパートとして認められた国家資格です。

介護サービスを提供する施設で介護を必要とする人に対して、専門的な知識とスキルを持って日常生活の支援などを行います。

取得するには介護福祉士試験の合格が条件になり、その試験を受けるにはまず受験資格を満たす必要があります。

働きながらとれる国家資格以外のおすすめの資格

国家資格以外でも、キャリアアップに役立つ資格はたくさんあります。

ここからは、働きながら取れる国家資格以外のおすすめの資格を紹介します。

医療事務

医療事務は病院やクリニックなどの医療機関で受付や診療報酬請求業務を行う事務職のことです。

女性が多く、復職などもしやすいことから女性が働きやすい環境がそろっています。

・診療報酬請求事務能力認定試験
・医科 医療事務管理士®︎技能認定試験
・医事コンピューター技能検定試験:準1級・2級・3級
・医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士):1級・2級
・医療事務認定実務者(R)
・医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®︎)
・医療事務技能認定試験
・医療事務検定試験 などがあります。

あわせて読みたい記事:医療事務とは?仕事内容や給料、メリット・デメリットについて徹底解説

歯科医療事務

歯科医療事務は医療事務と同じ医療機関の事務職ですが、主に歯科での業務になります。

おおまかな仕事内容は医療事務と似ていますが、歯科に特化した事務職であることからより専門的な知識が必要です。

・歯科医療事務検定
・歯科 医療事務管理士®️技能認定試験
・歯科アシスタント検定
・歯科助手資格認定制度 などがあります

あわせて読みたい記事:歯科医療事務とは?資格は必要?医療事務との違いなどあわせて解説

介護事務

介護事務は、介護サービスを提供する施設で受付や介護報酬請求業務などを行う事務職のことです。

・介護事務管理士®
・ケア クラーク®
・介護報酬請求事務技能検定 などがあります。

あわせて読みたい記事:介護事務の仕事内容は?資格や必要なスキル、給料相場についても解説

登録販売者

登録販売者とは、ドラッグストアやコンビニエンスストアなどで一般用医薬品(第2類、第3類)を販売することができる薬のエキスパートです。

お客様へ薬の成分や効能・副作用について正しい情報を伝えることができる、国から認められた公的な資格です。

あわせて読みたい記事:登録販売者とは?仕事内容や資格取得方法、調剤薬局事務との違いなどを徹底解説

調剤薬局事務

調剤薬局事務は、保険薬局の窓口で受付や調剤報酬明細書作成業務などの事務全般を行う仕事です。

病院やクリニックで働く医療事務とは異なり調剤薬局の窓口で働きますが、医療事務と同じく女性が働きやすい環境が整っていることが多い仕事です。

・調剤事務管理士®
・調剤報酬請求事務専門士
・医療保険調剤報酬事務士
・調剤事務認定実務者(R)などがあります。

あわせて読みたい記事:調剤薬局事務ってどんな仕事?必要な資格や仕事内容を徹底解説

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

参考:マイクロソフト オフィス スペシャリスト

MOSはマイクロソフト社のソフトを扱う知識やスキルを証明する国際資格です。

Word、Excel、Powerpointなどそれぞれに分かれて試験が行われます。パソコンを使う職場では即戦力となるスキルを身に付けることができます。

TOEIC®

参考:TOEIC Listening & Reading Test

TOEICR®は、日常生活やビジネスにおいて英語の力を測定する世界160ヵ国で実施されているテストです。

資格ではありませんが、さまざまな職場で英語を使う機会が増えてきているので、自分の英語力が仕事に役立てられそうな場合は受験しておくと良いでしょう。

日商簿記検定

参考:日本商工会議所

日商簿記検定は、企業の経済活動を記録したり整理したりする技術を証明する検定です。

特に、経理や財務といった専門職には欠かせない公的資格となっています。

1級に合格することで税理士の受験資格も手に入れることができ、その後のキャリアアップも目指せます。

まとめ:働きながらでも資格は取得できる!将来に使える資格をとろう

働きながら資格をとるのは難しいのではないかと感じますが、必ずしもそうとは限りません。

取得する資格をしっかりと選び、国や働いている企業からのサポートを活用することにより、収入が途絶えずに資格を取得することができます。

人生100年時代、自分の将来を見据えてぜひキャリアアップに役立つ資格取得を目指しましょう。