介護資格の種類について解説!資格を取得してスキルアップしよう
2023.06.26 介護事務
【医療事務のパイオニアソラスト監修】日本社会の高齢化が進む中、介護職の需要は日々高まっています。そのため介護業界の求人は多く、介護のお仕事に興味をお持ちの方やこれから介護について勉強したいと思っている方が増えているのが現状です。
この記事では介護の資格に強いソラストが、介護資格の種類について解説します。資格を取得するメリットや介護業界未経験者におすすめの資格もあわせて紹介します。
自分にあった介護の職業を見つけて、介護スキルの向上を目指しましょう!
介護の仕事に必要な資格とは
介護に関連した仕事は、介護福祉士をはじめ、介護事務、介護食アドバイザーなど数多くあります。
中でも代表的なのは介護士としての資格です。介護の現場でスキルの高い人材を増やすために、介護士の資格には明確なキャリアパスが築かれています。
介護士になりたい場合は、図のようにまずは介護の入門として介護職員初任者研修から取得をし、認定介護福祉士やケアマネジャーといった最上位資格に向けてステップを踏んでいきましょう。
介護福祉士実務者研修を修了するならソラスト
当講座を修了すると、「実務者研修 修了」の資格が得られます。「介護福祉士」を目指し、実務経験ルートでの国家試験へ挑戦いただけます。資格取得で仕事の幅がグンと広がります!
介護職に役立つおすすめの資格
ここからは介護職におすすめの役立つ22の資格をご紹介します。
それぞれの解説が後に続きますので、気になる資格は詳細をチェックしてみてくださいね!
資格名 | 内容 |
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級) | 介護士の入門資格 |
実務者研修(旧ヘルパー1級) | 初任者研修より実践的内容を扱う資格 |
介護福祉士 | 介護士のマネジメントなどを行える介護職唯一の国家資格 |
認定介護福祉士 | 介護福祉士の上位資格 |
ケアマネジャー(介護支援専門員) | ケアプランを作成することができる資格 |
ケア クラーク® | 社会福祉制度や介護報酬請求事務のスキルがあることを証明する資格 |
介護報酬請求事務技能検定 | 居宅介護事業所や介護福祉施設等での請求事務に必要な知識とスキルがあることを証明する資格 |
介護事務管理士®️ | 介護福祉施設などでの請求事務やケアマネジャーの業務をサポートできる資格 |
レクリエーション介護士 | 高齢者のレクリエーションを企画・計画を学べる資格 |
サービス介助士(ケアフィッター) | 高齢者や障害者を手伝うときの「おもてなしの心」と「介助技術」を学べる資格 |
福祉用具専門相談員 | 高齢者や障害者に合わせた福祉用具の提供や説明ができる資格 |
介護予防運動指導員 | 高齢者に筋力向上トレーニングや食事のアドバイスなどを行える資格 |
認知症ケア専門士 | 認知症ケアに関する知識とスキルがあることを証明できる資格 |
終末期ケア専門士 | エビデンスに基づいた看取りが近い方のケアの実践ができる資格 |
福祉住環境コーディネーター | 高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーになれる資格 |
介護食アドバイザー | 栄養学や介護の知識を学び介護食レシピを実践できる資格 |
精神保健福祉士 | 精神的な障害を抱える人のサポートや社会復帰の後押しができる国家資格 |
社会福祉士 | 福祉や医療に関する相談にのるための専門知識やスキルを持てる国家資格 |
行動援護従業者 | 知的障害や精神障害を持つ人の介護を行う資格 |
作業療法士 | 食事・入浴・着替えなどの場面でリハビリテーションを行う資格 |
理学療法士 | 立つ・歩く・座るなどの場面でリハビリテーションを行う資格 |
介護士におすすめの資格
● 介護職員初任者研修 (旧ホームヘルパー2級)
介護職員初任者研修は介護福祉士を目指す人の入門資格です。
この資格をとることで利用者の自宅で生活援助(掃除、洗濯、買い物など)、身体介護(着替えや食事の介助など)、通院介助などの訪問介護を行うことができます。
あわせて読みたい記事:介護職員初任者研修とは?資格取得の方法やメリットについて解説
● 実務者研修(旧ホームヘルパー1級)
実務者研究は初任者研修の上位資格です。
この資格をとることで、たんの吸引や経管栄養などの一部の医療的ケアができるようになったり、訪問介護事業所で配置が必須になっている「サービス提供責任者」になることができたりします。
あわせて読みたい記事:実務者研修とは?研修内容や初任者研修との違い、メリットについて解説
● 介護福祉士(☆国家資格)
介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法によって認められた介護職唯一の国家資格です。介護福祉士は、給与や待遇面が良くなることや、サービス提供責任者など職業選択の幅が広がるので取得することでキャリアアップが見込めます。
あわせて読みたい記事:介護福祉士を目指す!資格の取り方や試験の詳細、合格率について徹底解説
● 認定介護福祉士
認定介護福祉士は介護福祉士の上級資格で、身体介護だけでなく、介護士の指導・育成、事業所や介護施設のマネジメントなど、より幅広い業務を行います。
● ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャーは介護福祉士と並ぶ介護に携わる職種の中で最上位資格です。要介護度や利用者の希望に応じて一人ひとりに合った介護サービスを考えるケアプランを作成するのが主な仕事です。
あわせて読みたい記事:ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?仕事内容や給料、必要な資格について
介護事務におすすめの資格
● ケア クラーク®
ケア クラーク®は介護事務の職種の一つです。社会福祉制度についての知識を持ち、介護施設などでの日常的な事務処理、居宅サービス・施設サービス報酬請求などの事務作業を行います。
● 介護報酬請求事務技能検定
介護報酬請求事務技能検定は、介護報酬請求業務を中心に介護施設や事業所の窓口業務やケアマネジャーのケアプラン作成の手伝いなどを行う介護事務の資格です。
● 介護事務管理士®
介護報酬請求事務、ケアマネジャーのサポート業務を行います。介護施設や事業所だけでなく、保険請求審査機関や損害保険会社に就職する人もいます。
あわせて読みたい記事:介護事務の仕事内容や1日のスケジュールを解説!給料や必要なスキルも紹介
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その他介護のスキルアップにおすすめの資格
● レクリエーション介護士
レクリエーション介護士は、介護施設などで行われる高齢者に合わせた介護レクリエーションを企画、実施します。
2級と1級があり、2級は誰でも受験できますが、1級は2級合格者のみが受験できます。
● サービス介助士(ケアフィッター)
サービス介助士は、車いす操作や視覚障害者手引きなどの実習を行い、年齢や障害に関わらず百人百様のおもてなしの方法を考えることができるようになる資格です。介護に関わらずさまざまな企業で研修が行われ、サービスの現場で活用されています。
● 福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、高齢者や障害者の介護に必要な福祉用具を提供したり、使い方をアドバイスしたりします。介護保険で福祉用具の貸与を行う場合には必ず必要な資格で、将来性の高い職種です。福祉用具専門相談員の指定講習を修了することで取得できます。
● 介護予防運動指導員
高齢者の筋力低下を防ぐためのトレーニングやストレッチ、食事の指導などを行い、高齢者の生活の質の向上を目指します。受験には、すでに介護福祉関連の国家資格や実務経験があることなどが条件となっています。
● 認知症ケア専門士
認知症ケアに対する専門的な知識と高度なスキル、倫理観を学べる資格です。3年以上の認知症ケアの実務経験があれば受験できます。
● 終末期ケア専門士
終末期ケア専門士は、看取りなどの終末期ケアやグリーフケアについてエビデンスに基づいた知識を学びます。介護福祉関連の国家資格や実務者研修の資格を持ち、2年から3年以上の実務経験が受験資格になります。
● 福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害者が住みよいバリアフリーの環境を提案するアドバイザーの資格です。クライアントそれぞれの状況や希望に合ったリフォームプランを提示したり、福祉用具などについてアドバイスを行ったりします。
● 介護食アドバイザー
介護食アドバイザーは、食の安全と栄養の理解、嚥下困難や高齢者の食事要件を深く理解した資格です。食材知識、調理手法、栄養学、口腔機能といった幅広い知識を持ち、高齢者の健康状態や年齢に応じた食事の適切な選択と提供を助けます。
● 精神保健福祉士(☆国家資格)
精神保健福祉士は、精神障害者の社会復帰や日常生活の自立を支援する国家資格です。精神医学、心理学、福祉学などの専門知識が求められます。利用者一人ひとりに合わせた個別のケアプランの作成も重要な業務です。
● 社会福祉士(☆国家資格)
社会福祉士は、社会福祉の専門知識とスキルを持つ国家資格です。生活困窮者、高齢者、障害者など、さまざまな背景を持つ人々に対して、個別のニーズに対応した支援を提供します。
● 行動援護従業者
行動援護従業者は、高齢者や障害者の日常生活をサポートし、自立生活を促進する役割を果たす資格です。資格取得には、基本的な介護知識やコミュニケーションスキル、エチケットなどを学ぶことが必要です。
● 作業療法士(☆国家資格)
作業療法士は、身体や精神障害を持つ人々の機能を回復・維持するために、食事・入浴・着替えといった場面でリハビリテーションを提供する国家資格です。患者に合った個別の治療計画を作成し、実施します。
● 理学療法士(☆国家資格)
理学療法士は、身体機能の障害を持つ人に、立つ・歩く・座るといった基本動作のリハビリテーションを行う国家資格です。生物学・解剖学・生理学などの基本的な医学知識とリハビリテーション技術を用いて、患者の運動能力を改善します。
介護の資格を取得するメリット
介護資格の取得によるメリットについて、代表的な5つのメリットをご紹介します。
1. 介護の知識とスキルを深められる
より専門的な介護の知識とスキルを身につけることができます。これにより、利用者に必要な適切なケアを提供でき、利用者からの信頼を得られるようになります。
2.キャリアアップができる
資格を持つことで、より専門的な役割や責任あるポジションに就く機会が増え、仕事の幅が広がります。
3.給料がアップする
専門資格の取得で資格手当がつき、給料が増える可能性があります。ただし、必ずしも給料がアップするわけではないので、職場がどのような資格手当の制度を求めているか確認しておくと良いでしょう。
4.就職・転職に有利になる
資格を取得することで、就職や転職のときにアピールポイントになります。自分のスキルをアピールして、求人の選択肢を広げましょう。
5.家庭での介護に役立つ
家族が介護を必要とするようになったときに、資格を持っていると安心です。自分の知識をいかして在宅介護を行い、家族をサポートすることができます。
未経験で介護業界に入るならどの資格がおすすめ?
介護業界に未経験から入る場合は、「介護職員初任者研修」と「介護事務関連の資格」がおすすめです。
介護の現場で介護士として働きたい場合は、介護士の基本である「介護職員初任者研修」、裏方として介護業界を支える事務職で働きたい場合は「介護事務関連の資格」を取得するといいでしょう。
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介護の資格の取得方法
介護の資格取得は、独学・通学・通信講座、またはそれぞれを組み合わせた方法で学習できます。自分のライフスタイルに合わせた方法で効率よく学習しましょう。
独学で勉強する
独学の場合、自分のペースで勉強できるメリットがありますが、自己管理能力が求められます。介護の資格では実務経験や実習などが求められることも多いので、独学だけでは取得できない資格も多いですが、独学だけで取得できる資格を選べばなるべく費用をかけずに勉強できます。
通学で勉強する
通学の場合、直接指導を受けられるので質の高い学習ができるでしょう。時間や場所の制約があり、費用も高額になりがちですが、質問などもしやすい環境でしっかりと身につけられるでしょう。
通信講座で勉強する
通信講座の場合、自宅や好きな場所で学習が進められるので便利です。自己管理能力やモチベーションの維持が重要になりますが、通学よりは費用も抑えられます。
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まとめ:介護のお仕事は需要が高い!自分にあった資格を選ぼう
高齢化がすすむ現代では、介護のお仕事は需要が高く将来性もあります。
必要に応じて複数の資格をとるのもいいでしょう。
自分の目指すキャリアをイメージして、自分にあった資格を選びましょう!
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