調剤薬局事務の仕事は未経験だと難しい?業務内容や必要資格を解説

調剤薬局事務の仕事は未経験だと難しい?業務内容や必要資格を解説

2023.09.11 調剤薬局事務

【医療事務のパイオニアソラスト監修】調剤薬局の増加により、調剤薬局事務の求人も増えてきています。

調剤薬局事務の仕事は未経験からでも目指せますが、仕事に慣れるまでは大変だと感じる場面が多いことも事実です。

この記事では、調剤薬局事務の仕事内容や、未経験者には難しいといわれている理由、これから調剤薬局事務を目指したい人におすすめの資格を解説します。

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調剤薬局事務の仕事は未経験からでも働ける

調剤薬局事務の仕事は未経験からでも募集がある職種です。

医療や薬に関わる仕事がしたいけれど、資格を持っていないという人でも挑戦しやすい仕事といえるでしょう。

業務内容が幅広いため、自己成長ができてやりがいを持って働くことができます。

ただし未経験の場合、医療や薬に関する専門知識が必要な業務については、仕事に慣れるまで時間がかかるかもしれません。

これらが難しいといわれる理由の一つですが、資格を持っていると未経験でも自信を持って業務に取り組めて、採用にも有利になるのでおすすめです。

調剤薬局事務の一般的な仕事内容

調剤薬局事務の仕事は多岐に渡ります。

ここからは調剤薬局事務の一般的な仕事内容について解説していきます。

窓口対応(受付や会計)

調剤薬局事務の仕事としてメインになるのが、処方箋を調剤薬局に持ってきた患者さんの対応です。処方箋と保険証を預かる受付業務、処方された薬の会計業務などを行います。

痛みや不安を抱えて調剤薬局にやって来る患者さんの気持ちに寄り添う医療機関ならではの応対スキルが求められます。

事務作業(処方箋や患者さん情報)

パソコンを使って処方内容を入力する「調剤録」を作成したり、処方した薬の履歴をまとめた「薬歴簿(カルテ)」を作成します。

法律や命にも関わるミスが許されない記録なので、適切なデータ管理が求められる業務です。

レセプト作成業務

月に一度レセプト(調剤報酬明細書)を作成し、保険者から調剤報酬を受けるための手続きをします。

レセプトを作成することで患者さんが自己負担した金額以外の費用を国民健康保険や保険組合などの保険者から請求できます。

調剤薬局の経営にも関わる大切な業務です。

あわせて読みたい記事:レセプトとは?医療事務に必須!業務内容やおすすめの資格を徹底解説

薬剤師のサポートや薬の管理

薬剤師のサポートや薬の在庫管理など、実際に薬を扱う業務も任されます。

また、医薬品に触れるため清潔感・責任感が求められます。

薬に関する基礎知識があると安心して取り組めるでしょう。

調剤薬局事務の仕事が辛い・難しいといわれる理由

調剤薬局事務の仕事は辛い、難しいといわれることがあります。

その理由についてみていきましょう。

覚える専門知識が多い

調剤薬局事務は医療保険制度や薬剤用語、調剤報酬請求に関する知識、レセプト作成の仕方など多くの専門知識を覚える必要があります。

未経験であっても、あらかじめ資格を取得するなどして勉強しておくと働き始めてからスムーズに業務を行えるでしょう。

業務の量や種類が多い

調剤薬局事務と聞くと、調剤薬局での受付と会計などがイメージされるかもしれません。

しかし実際は、患者さんと直接関わっていないところでの業務が大多数を占め、患者さんが多いシーズンによっては残業になることも少なくありません。

単調な仕事ではなく、マルチタスクをこなすことでやりがいを感じられる人に向いているでしょう。

人間関係で悩むこともある

調剤薬局事務は、患者さんや薬剤師の他にも医師や看護師などさまざまな立場の人たちと関わりながら仕事をします。

人の命に関わる真剣かつ慎重な場面が多い職場です。時には理不尽なことが起きてストレスになってしまうことがあります。

調剤薬局事務のプロとして自信をもち、気にしないように心がけて、仕事と割り切って冷静に対応できるスキルを身につけましょう。

休日にストレス発散できる趣味などがあるといいかもしれませんね。

調剤薬局事務には資格が必要?

調剤薬局事務になるためには必ずしも資格は必要ではありません。

しかし、ある程度の専門知識を持っておいた方が仕事を覚えやすい傾向にあります。

最初につまづいて苦労することが少なくなるため、資格取得をおすすめします。

調剤薬局事務を未経験から目指す人におすすめの資格は「調剤事務管理士®」

調剤事務管理士®​技能認定試験|技能認定振興協会(JSMA)

調剤薬局事務を未経験から目指す人におすすめする資格は「調剤事務管理士®️」です。

この資格を取得することで調剤薬局事務として働く上で必要な知識やスキルを身につけていることの証明になります。

試験内容は以下の通りです。

・法規(医療保険制度・調剤報酬請求に関する知識)の学科試験
・調剤報酬請求事務(点数の算定や明細書の作成、薬剤用語に関する知識)の学科試験
・レセプト作成に関する実技試験

ソラストの調剤薬局事務講座の教材なら、これらの幅広い内容をわかりやすく理解し、資格合格を目指せるカリキュラムをご用意しています。

調剤薬局事務の仕事に向いてるのはこんな人

調剤薬局事務の仕事に向いている人はどんな人でしょうか。以下に特徴をまとめてみました。当てはまる人はぜひ資格取得を目指してみましょう!

人と関わることが好きな人

調剤薬局事務は薬剤師や患者さん、時には医師や看護師などさまざまな立場の人と関わる機会が多いです。それぞれに合わせたプロらしい対応ができるコミュニケーションスキルを持った人に向いているでしょう。

パソコンスキルを活かしたい人

調剤薬局事務は、調剤録や薬歴簿の作成・レセプト業務・薬の発注など、パソコンを使って仕事をします。基本的なパソコンスキルをすでに持っているとすぐに活かすことができるでしょう。

医療の現場に興味がある人

調剤薬局事務は、直接患者さんの治療をすることはなくても、医療従事者の一員として必要不可欠な職種です。医療の現場に興味があり、間接的であっても医療を支えることにやりがいを感じられる人に向いています。

未経験からでも目指せる医療職!調剤薬局事務として活躍しよう

調剤薬局事務は未経験からでも目指せる医療職です。

高齢化が進む将来、調剤薬局はさらに増え、それに携わる調剤薬局事務の需要も増えると予想されている将来性の高い職種です。

資格をとって専門知識を身につけ、現場で即戦力となれる人材を目指しましょう!