医療事務は在宅ワーク可能?リモートでも仕事できるのか解説

医療事務は在宅ワーク可能?リモートでも仕事できるのか解説

2023.09.21 医療事務

【医療事務のパイオニアソラスト監修】家事や育児と仕事を両立させたい人にとって、在宅ワークは魅力的な働き方です。

この記事では、医療事務の仕事は在宅ワークできるのか、どのような仕事が在宅でも対応可能なのかを解説します。

これから医療事務を目指す人や、在宅で医療事務の仕事をしたい人に役立つ資格もまとめたのでぜひ参考にしてください!

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医療事務の在宅ワーク求人は需要が広がってきている

医療事務の仕事は、患者さんと対面で行う業務があるため完全リモートワークは難しい職種です。

しかし事務作業を一部在宅で行うなど、部分的に在宅ワークを取り入れている病院や医療関係の会社は増えてきています。

実際に「医療事務 在宅」などのキーワードで検索し、大手求人サイトをみてみると、以前にはなかったフルリモートや一部在宅などの求人も増えていることがわかります。

そのおかげで、勤務先の医療機関から離れた地方に移住し、移住先で在宅ワークするという働き方もできるようになってきました。

これから広がる勤務スタイル「在宅ワーク医療事務」「医療事務リモート代行」ですが、今すぐ始めれば、在宅ワーク医療事務として後輩指導担当などのポジション、昇給も目指せるかもしれません。

大手企業では難しかったネイルやカジュアルなファッション、静かな一人の空間でのお仕事、転勤なし、育児・介護との両立など在宅ワークならではのメリットも多くありますよ。

今はまだ完全リモートの医療事務求人は少ないですが、将来的に増えてくると予想されます。

あわせて読みたい記事:医療事務でもテレワークは可能?現状と今後の展望について

医療事務の仕事内容は?リモート対応できる業務を紹介

医療事務の仕事内容は、

・窓口対応
・レセプト業務(診療報酬請求業務)
・クラーク業務

主に、この3つの仕事内容が医療事務の業務です。

一般的な医療事務の仕事内容については、「医療事務とは?仕事内容や給料、メリット・デメリットについて徹底解説」の記事で紹介していますので、あわせて読んでみてくださいね。

窓口対応

窓口対応業務は、在宅ワークでの対応はできません

窓口対応とは受付・窓口業務のことで、患者さんと対面する必要があります。

医療機関に受診する患者さんから保険証や診察券をお預かりして、診察案内をすることが主な業務です。

最近進んでいるオンライン診療のクリニックでは、一部在宅で対応できる医師や調剤薬局事務の求人などもあります。

在宅での窓口対応の求人は見られないため、今後に期待ですね。

レセプト業務(診療報酬請求業務)

レセプト業務は在宅でも可能です

診察や治療後に、診療内容や費用の内訳を記入した「診療報酬明細書(レセプト)」を作成します。

それを毎月1回、まとめて保険者(協会けんぽや国民健康保険など)に請求するという重要な業務がレセプト作成です。

レセコンが作成したレセプトを点検し、支払い期間に医療報酬を請求します。レセプト業務は医療機関の経営を左右し、事業全体にインパクトを与える大切な業務です。

・ネット環境
・レセプトソフトの入ったパソコン
・セキュリティ保持の環境

これらがあれば、在宅でも業務を行えます!

クラーク業務

クラーク業務も在宅でも可能です。

クラークは、医療者の秘書のような存在です。

医師や看護師の仕事の負担を軽減することが、クラーク業務の仕事の主な目的となります。

在宅診療の訪問予定表の作成、検査データやカルテ入力を代行するなど、在宅で行える業務が幅広くあります。

他の医療機関との連携や、紹介状(診療情報提供書)などの書類作成、病院の電話を転送して受電する業務も在宅で可能です。

医療事務の在宅ワークは資格なし・未経験でも働ける?

医療事務は無資格・未経験、主婦、産休・育休など長期間のブランクがある方でも働けます。

さらに、民間資格があると就職・転職の際有利です。

未経験の方は現場で学ぶことが多いため、事前に学習していなくても働きながら覚えることが多いです。

在宅ワークとなると、医療事務の先輩から教えてもらう機会は少なくなります。

医療事務は一般事務とは違い、医療保険制度や医療費の算定など専門知識が必要となりますので、事前に学習をしておけば未経験でも安心してできるお仕事です。

そのため、医療事務の資格をとって一般企業から転職される方も多く、20代、30代、40代、50代と幅広い年代の女性が活躍中です。

医療事務の在宅ワークを目指す人におすすめの資格

医療事務の在宅ワークを目指す人に特におすすめしたい資格3選!

・医科 医療事務管理士®︎
・在宅診療報酬事務管理士®︎
・医事コンピュータ技能検定試験 準1級・2級・3級

未経験でも、医療事務の仕事はスタートできますよ。

資格の詳細について、ひとつずつ紹介します。

あわせて読みたい記事:医療事務資格のおすすめ8選!難易度をランキング形式で紹介

医科 医療事務管理士®︎

医療保険制度についての正しい知識があり、診療報酬の正確な算定スキルを持った人のことを「医療事務管理士®︎」といいます。そのため、試験では医療保険のしくみやレセプトの知識についての問題が出題されます。

合格すると「医療事務管理士®︎」という称号を得られる医科 医療事務管理士®​技能認定試験は日本初の医療事務資格として幅広く知られている資格です。

就職の際にこちらの資格を所持していると、即戦力としての活躍が期待され、採用されやすい傾向にあります。

合格率は50%でテスト形式はマークシート、在宅またはインターネット受験が可能という手軽さもあり、挑戦しやすいですね!受験資格はなく、費用は7,500円です。

この資格を持っていることで、ご自身の業務についての理解度が示しやすいため、医療機関側も安心して在宅ワークを任せられます。

資格の勉強にはソラストの医療事務講座スタンダードコースがおすすめです!

在宅診療報酬事務管理士®

少子高齢化が進む今、求められているのは在宅での医療提供に関する知識です。

介護保険との併用が増えるため、在宅医療の請求事務においては、医療保険制度とともに介護保険制度への理解も必要となります。

在宅医療の基本的な知識、用語や算定方法まで基礎から学びたい人におすすめなのは、ソラストの在宅医療請求講座です。

医事コンピュータ技能検定試験 準1級・2級・3級

医療事務にパソコンスキルは必須です。医事コンピュータ技能検定試験は、医療機関で即戦力となるPC技術を身につけやすいため、おすすめの資格です。

級別に受験可能で、それぞれ必要なコンピュータ知識や操作技術、基礎から応用まで内容が異なります。

日本の医療機関のうち9割以上が、パソコンを使用しレセプト作成しています。この資格に加えてExcel、Word、タイピングなどのスキルがあると、それを活かして医療事務のお仕事ができます。

参考:医事コンピュータ技能検定試験|医療秘書教育全国協議会

まとめ:在宅医療の需要は拡大!リモートで働ける医療事務のスキルを身につけよう

2023年4月の内閣府の調査によると、業界別にみるテレワークの実施状況では「医療・福祉関係」のテレワーク普及率は11.3%と低く、他の業種に比べてテレワークの実施が難しいことがうかがえます。

しかし、業界のなかでも医療事務はテレワークとの親和性が高いことがわかり、一部の病院や医療関係の会社では求人も出始めています。

医療事務について学びたいなら、ソラストの医療事務スタンダードコースの教材がおすすめ。
医科 医療事務技能認定の資格があれば、就職や転職の際にも有利です。

医療関係で在宅勤務ができる職種をお探しの場合は、医療事務がおすすめです。