医療事務資格のおすすめ8選!難易度をランキング形式で紹介

医療事務資格のおすすめ8選!難易度をランキング形式で紹介

2023.09.13 医療事務

【医療事務のパイオニアソラスト監修】医療事務の資格は多種多様で、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。本記事では、1965年から続く医療事務のパイオニアであるソラストが、おすすめの医療事務資格を8つ厳選し難易度をランキング形式で紹介。
医療事務の仕事・病院の受付業務がしたい人に向けて、おすすめの資格試験・試験内容・勉強方法なども徹底解説します。

医療事務資格取得のメリットや試験対策などにも触れていますので、ぜひ医療事務資格取得に向け、参考にしてください。

ソラスト教育サービス

医療事務とは?資格って必要なの?

医療事務資格のおすすめ8選!難易度をランキング形式で紹介

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で働く事務職のことです。
特に資格は必要なく未経験でも働けることから、再就職もしやすい職業です。

医療事務のお仕事は、受付・会計のような事務作業だけでなく、医療費の請求といった医療保険制度の知識が必要とされる専門性が高い業務や、患者さんの情報などが含まれた重要な書類の管理などを行います。
また、医療事務職は、病院やクリニックの顔となる存在であり、​​患者さんとのコミュニケーション能力や、​​高い接遇スキルが求められるでしょう。

景気に左右されることが少ない安定した業界であること、年齢や経験に関係なく勤務形態もさまざまに選択できることから、特に女性から人気があります。

医療事務の資格は民間資格

医療事務の資格は国家資格ではなく、すべて民間資格です。さまざまな種類の資格があるので、自分のレベルや目指すスキルに合わせて取得することができます。
医療事務の仕事をしたいと考えている人にとっては、取得しておくことで、就活を行う際などに非常に役立つ資格です。

医療事務の資格は必須ではない

医療事務を目指す人にとって医療事務関連の資格は必ずしも必要ではありません。
医療事務の仕事は、資格がなくても行えます。

病院の受付・会計などの業務では、レセプトの知識はあまり必要ではありません。
しかし、診療報酬計算などを担当する際には専門的な知識が求められるので、最前線で活躍するためには資格取得が望ましいといえます。

医療事務の資格があると採用に有利

医療事務未経験者や資格不問で募集をしている医療機関も少なくありません。しかし人気の職業であるため、競争率が高い傾向にあります。そのため、資格があることで採用に有利になることもあるでしょう。
何も知らない状態で仕事を覚えるよりも、専門用語などをある程度理解していた方が、仕事のパフォーマンスは間違いなく上がるでしょう。

医療事務の知識を深めることで自信もつき、自分の強みになることは間違いありません。積極的に資格を取得することをおすすめします。

医療事務の資格を持つメリット・デメリット

医療事務資格を取得するメリットとデメリットをみていきましょう。

デメリット

資格は基本的に強みになりますが、資格を持っているからといって安心するのは禁物です。
医療事務の仕事は専門的な知識を必要とする業務の他に、医療機関の顔として、患者さんや他の医療スタッフとも円滑なやりとりができることも重要視されます。
高いコミュニケーションスキルを持つ人や、医療事務の実務経験がある人も高評価を受けるでしょう。

メリット

医療事務で働くうえで医療事務の資格取得は必須ではありませんが、取得するメリットは多くあります。

・先に知識をつけることで業務がスムーズになる
・就職や転職時のアピールポイントとなる
・資格手当がもらえることがある
・キャリアアップを目指せる

先に知識をつけることで業務がスムーズになる

先に必要な知識を学んで資格として残すことで、業務や診療報酬制度の変更対応がスムーズになります。専門用語を事前に学ぶことで、職場でのコミュニケーションが円滑になり、人間関係の構築や職場への適応が容易になるでしょう。

就職や転職時のアピールポイントとなる

医療事務は人気の職業なので、競争率が高い医療機関もあります。資格を持っていることはアピールポイントになり、将来戦力となる人材と見られる可能性も広がり採用に有利に働きます。資格は専門知識や向上心の証明となり、履歴書や面接での自己PRに活用することで説得力が増します。

資格手当がもらえることがある

資格を持っていると、時給や月給にプラスして資格手当がもらえることもあります。
気になる人は、求人広告や採用サイトなどの募集要項で確認しておきましょう。

キャリアアップを目指せる

基本的に一度取得するとずっと有効なので、育児などひと段落してから復帰する人にとってもうれしいメリットです。すでに医療事務として働いている人も、キャリアアップして昇進や昇給が期待できますよ。

医療事務の資格が多すぎる!受験する資格の選び方を解説

医療事務の資格は多くの民間の団体がそれぞれ実施しているため、複数の資格が存在し、難易度もさまざまです。

自分にピッタリのものを受験できるように、まずは資格の選び方を解説していきます。

得たいスキルは何かで選ぶ

医療事務の業務は大きく4つに分けて、「受付・窓口」・「会計」・「レセプト(診療報酬明細書)作成」・「クラーク業務」があります。

医療事務全般について基本的なことをまんべんなく知りたい、医療事務の要となる「レセプト業務」を特に勉強したいなど、自分が興味があることやどんなスキルを身につけたいかによって受験する資格が変わります。

まずは、目的をしっかりと決めて自分にあった資格を選びましょう。

医療業界内の認知度で選ぶ

医療事務の仕事は無資格・未経験から挑戦できるため、なるべく業界認知度が高く、採用担当者の目に留まりやすいものを選ぶと良いでしょう。面接では志望動機と資格をリンクさせ、キャリアプランまでしっかりと伝えることが理想です。

学びやすいかで選ぶ

資格取得には独学・通学コース・通信コースの勉強方法があります。
自分の生活スタイルにあった学び方を選択しましょう。コストや時間、教材の相性などを比較して自分にピッタリの学び方を見つけることが資格取得への最短ルートになります。

一般教育訓練給付制度の対象かで選ぶ

教育訓練給付制度とは一定の受給要件を満たす人が厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講及び修了すると、費用の一部が教育訓練給付金として支給される制度です。

医療事務関連の講座は「一般教育訓練」にあたり、ハローワークから受講にかかった費用の20%(上限10万円)が給付金として支給されます。

支給条件などを確認する必要がありますが、コストを抑えたい人におすすめです。

希望の勤務先で資格手当の対象になるかで選ぶ

資格手当とは、業務に活かせる特定の資格を持つ職員に対して支給される現金手当のことです。
支給の有無や支給額、対象となる資格の種類などは職場によって異なるため、求人広告や採用サイトなどの募集要項で確認しておきましょう。

「医療事務資格」おすすめ8選!難易度ランキング

※合格率:当社調べ(2023年5月)

医療事務資格試験の難易度ランキングは以下のとおりです。

1位:診療報酬請求事務能力認定試験
2位:医科 医療事務管理士®︎技能認定試験
3位:医事コンピュータ技能検定試験:準1級・2級・3級
4位:医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士):1級・2級
5位:医療事務認定実務者(R)
6位:医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®︎)  
7位:医療事務技能認定試験 
8位:医療事務検定試験 

各医療事務資格の詳細と取得方法

ここからは、数ある医療事務の資格の中から難易度ランキング順に8つの資格を合格率、受験資格、費用、実施回数など詳しく解説していきます。

難易度No.1:診療報酬請求事務能力認定試験

★医療事務業務の要であるレセプト作成のスキルがあることを証明したい人におすすめ!

参考:診療報酬請求事務能力認定試験|公益財団法人 日本医療保険事務協会

診療報酬請求事務能力認定試験は、厚生労働大臣が許可した公益財団法人として内閣府より認定された日本医療保険事務協会が主催の民間資格です。合格率は約30%と最も難易度が高く、しっかりと時間をかけた試験対策が必要になります。受験資格は特になく、誰でも受験できます。
医学や医療保険の知識が問われる学科試験と、カルテから診療報酬を計算するレセプト作成の実技試験があります。

医療事務には必須のレセプト業務に自信をつけたい人におすすめです。

難易度No.2: 医科 医療事務管理士®︎技能認定試験

★特許庁より商標登録が認められた「医療事務管理士」の称号を得たい人におすすめ!

参考:医科 医療事務管理士®​技能認定試験|JSMA 技能認定振興協会

医科 医療事務管理士®︎技能認定試験は、技能認定振興協会(JSMA)が主催する日本初の医療事務資格として幅広く知られている民間資格です。
医療・医療保険の知識と、レセプトに関する専門的な問題が出題されます。
すべてマークシート形式で、在宅またはインターネットで受験が可能です。

医療事務管理士とは、​医療保険制度や診療報酬の仕組みを理解し、​正確に診療報酬を算定できる能力をもった人のことです。医療事務管理士を取得することで、​医療事務職のスキルアップや、​病院やクリニックなどでのキャリアアップが可能となります。

難易度No.3: 医事コンピュータ技能検定試験 準1級・2級・3級

★医療機関で即戦力となるコンピュータの技術を身につけたい人におすすめ!

参考:医事コンピュータ技能検定試験|医療秘書教育全国協議会

医事コンピュータ技能検定試験は、医療秘書教育全国協議会が主催する民間資格です。
医療事務で必要なコンピュータの知識・操作スキルなど基礎〜専門的な内容で級別に受験できます。出題はマークシート形式です。

医療の現場でもIT化が進んでおり、レセコン(レセプトコンピュータ)のソフトを使用してレセプトを作成している医療機関は9割以上です。コンピュータを正しく操作できることは医療事務スタッフにとって必須のスキルとも言えるでしょう。

難易度No.4:医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士) 1級・2級

★「医療事務実務士」の称号が欲しい人におすすめ!

参考:医療情報実務能力検定試験 医療事務実務士(R)|医療福祉情報実務能力協会

医療情報実務能力検定試験 (医療事務実務士)は、医療福祉情報実務能力協会が主催する民間の試験です。医療知識を問う学科とレセプト作成の問題が出題されます。1級と2級の2つの級があり、2級に合格しなければ1級を受験することはできません。
在宅で受験できますが、一般受験は受け付けておらず、指定校など団体受験のみの実施となっているので注意しましょう。

■協会が定めている指定校の一覧はこちら:関連リンク・教育指定校||医療福祉情報実務能力協会

​​この試験は、​​医療事務に必要な知識や技能を評価するもので、​​医療事務職に就くためには有利な資格とされています。

★医療事務について基礎から学びたい人・なるべく早く資格を取得したい人におすすめ!

参考:医療事務認定実務者(R)試験|全国医療福祉教育協会

医療事務認定実務者(R)は、全国医療福祉教育協会が主催する民間資格です。
医療の知識とレセプト作成に関する知識だけでなく、接遇やマナーといった受付業務についても出題される基礎的な内容となっています。
マークシート形式の出題で合格率も高く、受験料も比較的安いので初心者の人でもトライしやすい資格と言えるでしょう。

医療事務の基礎をしっかり学びたい人におすすめの資格です。

難易度No.6:医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®︎)

★「メディカルクラーク」の称号が欲しい人におすすめ!

参考:医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)|一般財団法人 日本医療教育財団

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®︎) は、日本医療教育財団が主催する全国最大規模の統一試験です。昭和49年度から実施され受験者数も多いため、知名度が高く業界からの信頼も厚い資格となっています。

内容は「医科」と「歯科」に分かれていて、受付から会計、レセプト作成までの医療事務全般について問われます。

難易度No.7:医療事務技能認定試験

★医療事務に関する基礎を固めたい人・将来「医療事務管理士」を目指す人におすすめ!

参考:医科医療事務技能認定試験|JSMA 技能認定振興協会

医療事務技能認定試験は、難易度No.2の「医科 医療事務管理士®︎技能認定試験」を実施する技能認定振興協会(JSMA)が主催する民間資格です。
こちらは、医療保険制度や診療報酬請求の幅広い知識と基礎力があることを証明できる内容になっていて難易度も低いです。この資格を取得後に、医療事務管理士の資格にチャレンジするのもいいでしょう。

在宅とインターネットの2つの受験方法があります。

難易度No.8:医療事務検定試験

★日本医療事務協会の「医療事務講座」を受講中の人におすすめ!

参考:医療事務検定試験|日本医療事務協会

医療事務検定試験は、日本医療事務協会が主催する民間の検定試験です。
病院勤務を目指して医療事務を勉強する人に対して、医療事務業務全般に関する基本的な知識とスキルが審査されます。
8つの資格の中では最も高い合格率ですが、受験資格は、日本医療事務協会の「医療事務講座(通学コース)」または「医療事務講座(通信コース)」の受講生である必要があるため注意しましょう。

医療事務の試験は難しいの?合格するための勉強方法

難易度別にそれぞれの資格の特徴を見てきたところで、ここからは医療事務の資格に合格するためにはどのような勉強方法があるか解説していきます。

独学で勉強する

独学で勉強をする最大のメリットはコストを抑えて自分のペースで学習を進められることではないでしょうか。
まずは教材を自分で用意する必要がありますが、資格を主催する協会の公式ホームページなどでおすすめのテキストや過去問題集が紹介されている場合があるのでチェックしてみてください。

独学はマイペースに勉強できる反面、強い意志がないと計画的に進められなかったり、ダラダラと学習をしてしまったりしがちです。
難易度が低い資格の場合は独学でも十分対策ができますが、より専門的な知識やスキルを問われる資格では、疑問を解決できないこともあるでしょう。

通学して勉強する

専門学校などに通学すると、医療事務に精通したプロが組み立てたカリキュラムに沿って計画的に効率よく学習できます。

対面授業であれば緊張感を持って講義を聞けますし、同じ目標を持った仲間たちからいい刺激をもらうこともできます。講師に直接質問ができることも大きなメリットです。

一方で、通学には授業料以外にも入学金や教材費などがかかることもあるため、金銭的に余裕がある場合におすすめの方法です。
また、学校が自宅から遠くて通学時間がかかったり、授業時間が決まっていたりするため、自分のライフスタイルに合わないこともあるかもしれません。

この勉強方法を選択する場合には、カリキュラムや時間割、費用をしっかりと確認しましょう。

通信講座で勉強する

通信講座のメリットは、プロが作ったカリキュラムを時間を有効に使いながら自分のペースで勉強できることです。通学にかかる時間はありませんし、パソコンなどの機器さえあれば好きなところでいつでも受講できます。

独学よりはコストがかかりますが、通学よりも費用を抑えることができ、添削などの充実したサービスを受けられる上に疑問点もすぐに解消できる環境が整っていることが魅力です。

医療事務の資格を取得するならソラストの教材がおすすめ

ソラストの医療事務講座では、今回ご紹介した医科 医療事務管理士®︎医療事務技能認定試験の2つの資格取得に特化した2つのコースが用意されています。
基礎から応用まで着実に学べるオリジナル教材を活用して合格をつかみましょう!

医療事務の資格に強い!ソラストが選ばれる理由 

  • 日本初!1965年から続く医療事務専門教育機関
  • 幅広い修了生を輩出
  • 学びやすい教材
ソラストについて

まとめ:ソラストで医療事務の資格をとってキャリアアップしよう

医療事務の資格にはさまざまな種類があります。
あなたの大切な時間やお金を無駄にすることがないよう、取得する資格が決まったら合格まで最短距離の勉強方法を選ぶことが重要です。

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