【例文あり】医療事務の自己PRの作り方!職務経歴書のポイントと有利な資格を紹介

2023.09.14 医療事務

【医療事務のパイオニアソラスト監修】医療事務の仕事に応募する際、職務経歴書に何を書けばいいのか悩みますよね。
特に自己PRの部分では医療事務の仕事に通用する自分の強みをアピールしていくため、書き方を工夫する必要があります。

この記事では、医療事務への就職・転職を目指している人に向けた職務経歴書での自己PRの書き方を紹介します。

医療事務に必要なスキルやポイントを押さえた書き方などについて詳しく解説するので、ぜひ就職・転職活動の際の参考にしてください。

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医療事務の仕事に応募する時に必要な「職務経歴書」

職務経歴書は、自身の職務経験やスキルを整理し、仕事に関する実績をアピールするための書類です。

形式は決まっておらず、応募先や自分の職務経歴にあわせてフォーマットを選ぶことが可能です。

そのため自分の強みをどう表現するかが大切で、採用担当者は職務経歴書から応募者が採用基準に合致しているかどうかを判断します。

応募から面接までの過程で非常に重要な役割を果たす職務経歴書。

医療事務の求人に応募する際にあなたの専門知識やスキル、職務経験などのアピールポイントを強調する役目を担うため、作成にはしっかりと時間をかけて慎重にとりかかりましょう。

職務経歴書についての書き方は、こちらの記事「医療事務の職務経歴書|採用につなげる書き方、書くべき内容(例文あり)を紹介します」をご確認ください。

職務経歴書と履歴書との違い

求人に応募するときに作成する書類としてあがる「履歴書」と「職務経歴書」の違いはなんでしょう?

下記では違いがわかりやすいように表にしました。

履歴職務経歴書
フォーマットが決まっているフォーマットは決まっておらず自由度が高い
氏名や生年月日、学歴など基本的なプロフィールを記載職務経歴や経験、スキルなどを記載
自社の採用要件にあう人材かを判断するために使用される応募者のスキルや実績を評価する目的で使用される
簡潔にまとめると「個人情報や経歴・志望動機など」を伝える書類簡潔にまとめると「経験や持っているスキルで今後どんなことが出来るのか」を伝える書類

履歴書も職務経歴書も、基本的にはどちらも応募の際に必要になる書類で、それぞれに何を記載するかによって書き方も変わってきます。

また、職務経歴書には編年式(時系列)とキャリア式(職種別)があり、自分の強みがアピールしやすい方を選びましょう。

職務経歴書には種類がある?編年式とキャリア式

編年式(時系列)

編年式(時系列)はキャリアを古い順から時系列に記載する職務経歴書です。

逆に新しいキャリアからさかのぼって時系列に記載する逆編年式と呼ばれる方式もあります。

逆編年式は即戦力としてアピールできる、直近のキャリアをより前面に出したい人向けです。

編年式はキャリアが浅い人や転職回数が少ない人、経験年数が少ない人などに向いています。

キャリア式(職種別)

キャリア式(職種別)は分野や職種、プロジェクトごとなどでキャリアをまとめて記載する方法です。

経験してきた職務内容や得意分野などがわかりやすいメリットがあり、複数の分野や職種を経験してきた人などに向いています。

時間的な流れが把握しにくいところがあるため、一部編年式も取り入れた時系列でのキャリアも記載すると伝わりやすくなりますよ。

自己PRはポイントを押さえて!医療事務に必要なスキルと人材

職務経歴書を書くときに1番大切な「自己PR」では自分の強みや応募先で仕事を始めた後に自分ができることなどをしっかりとアピールする必要があります。

実際に医療事務にはどのようなスキルや人材が必要なのでしょうか?

医療事務にかかせないスキルを以下で解説していきます。

①コミュニケーション能力(対話力)

医療事務の仕事では、医療スタッフはもちろん患者さんへの対応が必要なためコミュニケーション能力が欠かせません。

また、予期せぬトラブルや緊急事態に対応するための臨機応変な対応力が求められます。

患者さんやその家族への丁寧な対応、医師や看護師などのスタッフとの円滑なやりとりができる知識も備えているといいでしょう。

スタッフ間でのチームワークがしっかりと取れることで業務の効率化やミスの防止につながります。

②パソコン(PC)スキル

医療事務に必要なパソコンスキルについては、以下のようなスキルが挙げられます。

ワードプロセッサの基本操作文書作成や修正ができる
スプレッドシートの基本操作表計算やグラフ作成ができる
メールの基本操作メールの送受信や添付ファイルの扱いができる
レセプトコンピュータの操作レセプトの作成や会計業務を行うために必要な操作ができる
電子カルテの操作患者情報の入力や閲覧ができる
プリンターの操作印刷やトナー交換ができる

医療事務はパソコンを用いた業務が多いため、これらのスキルを習得しておくことが重要です。

また、医療事務に必要なパソコンスキルは職場によって異なる場合があるため、応募先の求人情報を確認し必要なスキルを習得するようにしましょう。

③事務処理スキル

パソコンスキルと同様、医療事務の仕事では事務処理スキルも必要とされます。

医療事務は患者情報やレセプトなどの書類を扱うため、正確でスピーディーな事務処理能力が求められます。

また、予期せぬトラブルや緊急事態に対応することが必要な仕事であるため、臨機応変な対応力が必要です。

他にもレセプト作成に必要な診療報酬制度は2年に1度改定され、レセプトに影響する保険制度なども頻繁に改正されます。

そういったスキルはもちろん、常に自身で知識や情報をアップデートできることが大切です。

④時間や期限を守る人

時間や期限を守ることは社会人としてとても大切なことです。

特に医療事務の仕事では、診療報酬請求(レセプト業務)のような期限がかなり厳しいものもあり、ミスで提出が間に合わないようなことになれば病院自体に多大な損害を与えてしまうこともあり得ます。

時間管理やスケジュール管理が出来る人はどの社会でも信頼でき重宝されるため、強みとして説得力のあるエピソードとともに自己PRに使うことも可能です。

⑤てきぱきと仕事がこなせ責任感があり仕事が正確な人

医療事務の仕事では、患者情報やレセプトなどの書類を扱うため正確でスピーディーな事務処理能力が求められます。

特にレセプト業務でのミスは許されません。ひとつのミスでも請求が通らなかった場合、病院側に損害がでてしまうことも多く、念入りにチェックをしながらひとつひとつ正確に仕事ができる人材が必要です。

さらに、思いやりの心や責任感も求められます。

患者さんへの思いやりはもちろん、チーム内で助けあい個々で責任をもって仕事に取り組むことが大切です。

医療事務で有利な自己PRポイントを紹介

職務経歴書を書くときに気をつけたい医療事務に就職、転職する際に有利な自己PRポイントを紹介していきます。

そもそも自己PRってどうやって書けばいいの?

自己PRと聞くと何を書けばいいのか悩んでしまいますよね。

自己PRは自分自身をアピールするための重要な文章であるため、しっかりと作成するようにしましょう。

医療事務に応募する時にチェックしたい自己PRポイントは以下の4つです。

アピールポイントを最初にもってくる
②自分の魅力や強みはきっぱりとわかりやすく伝える
③自分の強みに関連するエピソードを書く
④採用後の仕事でどう生かすのかを明確にする

それではそれぞれについて下記で詳しくみていきましょう。

①アピールポイント(結論)を最初にもってくる

アピールポイントははっきりとわかりやすく書くことが大切です。

そのため、まず結論からしっかりと書き、自分の強みがなんであるかを相手に伝えるようにしましょう。

アピールポイントを最後に持っていってしまうと何が強みなのかイマイチ伝わりにくいだけでなく、相手の読む気力をなくしてしまいかねません。

アピールポイントをはじめにしっかりと伝え、根拠となる経験やエピソードを書き、説得力が増したところで採用後にどう仕事に生かしていくかを書くことでシンプルかつ簡潔に自分の強みがアピールできます。

②自分の魅力や強みはきっぱりとわかりやすく伝える

自己PRでは、自分の強みやスキルをアピールすることが重要です。

自分がどのような価値を持っているのかを明確に伝えることが求められます。

そのため、自分の魅力や強みはきっぱりと簡潔にわかりやすく伝えましょう。

はっきりしないアピールはかえってわかりにくく、結果何か強みなのか採用者に伝わりづらくなってしまいます。

③自分の強みに関連するエピソードを書く

自分の伝えるべき強みがわかったら、その強みに関連するエピソードを書くことで現実性が増します。

例えば自分の強みが「期限や時間を守るスケジュール管理が得意」だとして、それに関するエピソードを書きましょう。

学生時代にマネージャーやクラスメイトをまとめる役割をしており、こんなことがあって、結果そういったスキルが身についたなど、具体的なエピソードがあると説得力があがり効果的です。

④採用後の仕事でどう生かすのかを明確にする

自分の強みが採用後の仕事でどう生かせられるのかを明確にすることで、採用者もイメージがわきやすくなります。

例えば自分の強みが「コミュニケーション能力が高い」ことだとしたら、医療事務の仕事についてどんなシーンで強みを発揮できるか具体的に書くといいでしょう。

スタッフ間でしっかりと連携を組んでサービスの提供をスムーズにする、持ち前のコミュニケーション能力を患者さんへの対応に向けたいなど、実際に働いているイメージが湧きやすいことで採用者にも伝わりやすいでしょう。

【例文】医療事務の自己PR例文(未経験者・経験者)

実際に医療事務の自己PRの例文を、未経験者と経験者に分けて紹介します。

今から紹介する例文を、自分の経験やスキル、目指す方向性に合わせてカスタマイズしてみてください。

【医療事務未経験者用】例文1

私はこれまで医療事務には従事したことはありませんが、大学時代にビジネスとコミュニケーションの学びを深め、アルバイトでは顧客サービスに従事する経験も積んできました。この経験から、人と接するスキル、高度なオーガナイズ能力、そして素早く正確なデータ入力能力を身につけました。また、コミュニケーション能力を活かして、チーム内での円滑な情報共有や、患者さまに対する丁寧な対応ができる自信があります。未経験ながら、医療業界における高いプロフェッショナリズムと責任感を理解し、素早く学び成長できる人材だと自負しています。

【医療事務未経験者用】例文2

医療事務は未経験ですが、高校時代からパソコン操作には自信があり、特にExcelやWordのスキルは高いレベルです。これまでの職場では、ドキュメント作成やデータ分析、スケジュール管理など、多くの業務を効率的に遂行してきました。また、ストレスの多い環境下でも冷静に業務をこなせる心の余裕と集中力も持っています。私は新しいことを素早く学び、その知識を実践に活かす能力があり、医療事務のスキルも短期間で習得できると自信を持っています。

【医療事務経験者用】例文1

私は7年の医療事務経験を有し、そのうちの3年間は管理職としてチームをリードしてきました。専門性の高い医療環境においても、高度なマルチタスク能力と組織力で業務を円滑に進めることができます。具体的には月100件以上になるレセプトの作成からスケジューリング、患者様の対応まで、一連の業務プロセスにおいて効率化を図り、スタッフの働きやすさと患者満足度の向上に寄与してきました。特に、レセプトをさばくスピード力と正確性には定評があり、業務効率化に貢献してきました。また、新人スタッフの教育・トレーニングも担当し、チーム全体のスキルアップを促してきました。緻密で丁寧な業務遂行を通じて、医師や看護師、そして患者様からの信頼も厚いです。

【医療事務経験者用】例文2

私は医療事務として4年の経験があり、主に受付・会計業務とレセプト業務に従事してきました。受付では、初診の患者様に対する丁寧な説明や問診票の適切な記入方法、カルテ作成などをスムーズに行い、待ち時間の短縮と患者様の満足度向上に貢献しています。また、会計業務では、医療費の正確な計算と領収書の発行を迅速に行い、事務的なトラブルを防いでいます。レセプト業務では、緻密な診療報酬点数の算出とエラーの少ないレセプト作成で、病院の運営をサポートしています。

医療事務へ応募する際にあると役立つ資格

医療事務へ応募する際に、資格があることで即戦力になりうる専門知識や経験があると判断してもらうことで採用への可能性が高くなります。

そのため無資格よりは資格があるほうが断然有利になるでしょう。

資格の中で特にあると強みになる資格試験は「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医科 医療事務管理士®︎技能認定試験」「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®︎)」です。

上記の表では医療事務の資格で取得の難易度をランキング形式で並べました。

各資格の詳細はこちらの「医療事務資格のおすすめ8選!難易度をランキング形式で紹介」記事をご覧ください。

医療事務の資格ならJSMA(ジャスマ)技能認定振興協会がおすすめ

医療事務として就職するには資格があると有利です。

特に未経験の方は資格を持つことで、専門知識が備わっていると判断してもらえて採用されやすくなる傾向があるため、1つでも資格があるといいでしょう。

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まとめ:医療事務に通用する自分の強みを上手く分析して自己PRを書こう

自己PRは自分の強みと応募先のニーズがあってこそです。

医療事務に限らずどんな仕事に対しても、まずはしっかりと仕事への理解をした上で自分の長所や強み、経験してきたことなどをうまくまとめ最大限アピールできるように心がけましょう。

職務経歴書を書く前に自分の強みを分析し、採用後どう仕事に生かしていけるかなどを具体的に説明することで、相手側も働くイメージが湧きやすいです。

特に未経験の方は資格などの勉強をして、医療事務の仕事に向けた知識を得ていることをアピールするといいでしょう。

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