医療事務の給料や待遇とは?勤務形態別の平均給与、仕事内容、ボーナスの有無を解説

2020.12.16 医療事務

医療事務は無資格や未経験の人でも働けるうえに、パートから正社員までさまざまな雇用形態があります。医療事務の月収は、勤務する医療機関の規模や地域によっても異なります。この記事では、医療事務の給料やボーナス、社会保険の有無について解説します。収入アップの方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

勤務形態別にみた医療事務の平均給料

ここでは、勤務形態別に医療事務の平均給料を紹介します。

正社員で働いた場合

一般的に平均月収は15万4千円~23万円程度で、地域でも差があります。医師や看護師などの職種と比べると専門性は低いため、給与の水準は低い傾向があります。派遣社員やパートに比べれば、医療事務の正社員の月収は安定的です。また、医療機関によっては有給がとれたり、ボーナスや退職金が支払われたりする職場もあります。

派遣社員で働いた場合

平均月収は10~20万円程度です。なかには、時給1400円以上といった職場もあります。ボーナスの支給がないうえに派遣期間も決まっているため、正社員に比べると不安定な面もあります。ただし、勤務地や時間帯など、希望に合った職場を探しやすい、さまざまな職場で働くので、豊富な経験を積めるのが派遣社員のメリットです。

パートタイムで働いた場合

時給900円以上の職場が一般的です。フルタイムか時短勤務かによって月収は変化します。派遣社員と同じく、雇用が安定していなかったり、ボーナスの支給がなかったりなど不安定な面があります。ただし、勤務時間の融通が利きやすいので、家事や育児、介護などで働ける時間が限られている人でも働きやすい勤務形態です。

月収や待遇は役職や病院によっても変わる

役職が付くと収入が高くなる可能性があります。待遇は病院の規模や勤続年数によって変わります。福利厚生の内容も職場ごとに違いがあります。就職や転職の際は、求人情報にある条件を必ず確認しましょう。

医療事務のボーナスや昇給、社会保険の有無は?

医療事務の仕事ではどのような待遇が受けられるのでしょうか。ここでは、ボーナスや昇給、社会保険の有無について解説します。

正社員であればボーナスが出る勤務先もある

一般的に、ボーナスの有無や金額は、勤務先の経営状況に応じて決定されます。医療事務の仕事も、正社員に対してボーナスを支給するところはありますが、なかには支給しない勤務先もあります。ボーナスの支給がある場合は、おおむね基本給の2~4カ月分を夏と冬の2回にわけて支給しているパターンが多いようです。

正社員には社会保険あり、パートの社会保険は勤務先による

正社員には年金や雇用保険をはじめとする、社会保険が完備されています。パートでもフルタイムで勤務しており一定の水準を満たしている場合、法律により社会保険に加入できることになっています。時短勤務では社会保険に加入できない可能性があります。転職や就職の際は、求人情報をチェックしたり、事前に勤務先に確認したりしておくと安心です。

有給や勤務体制は勤務先によって違う

年間で取得できる有給休暇の日数や、産休・育休などの有無は、勤務先の取り決めによって異なります。勤務体制はシフト制の場合もあれば、病院やクリニックの休日にあわせている場合もあります。一般的には、小規模のクリニックよりも、規模の大きな病院のほうが待遇は充実しているようです。

医療事務の仕事で収入や待遇を上げる方法

ここでは、医療事務の仕事で収入や待遇を上げる方法を説明します。キャリアアップの参考にしてください。

資格を取得して手当をもらう

医療事務の資格を取得すると、資格手当が支給される職場もあります。医療事務の仕事は無資格・未経験でも始められますが、資格を取得することで収入が上がったり、転職の際に有利に働いたりします。ただし、資格手当の有無は勤務先によって異なります。資格取得で収入アップを狙うなら、事前に求人情報や就業規則などを確認しましょう。

管理職などを目指す

昇進による収入アップは、最も確実な方法でしょう。主任やマネージャーなどの管理職を目指せば、同じ職場内でステップアップしながら、高い収入を得られるようになります。もちろん、そのためには管理職として認められる経験や、高いスキルも必要です。責任や業務の範囲も広がって仕事は大変になりますが、それに応じた収入が期待できます。

転職してキャリアアップする

条件のより良い職場に転職するのもひとつの手です。地方から都市部へ移動したり、小さなクリニックから総合病院へ転職したりすれば、新たなチャンスをつかめる可能性があります。ゼロから人間関係を構築したり仕事を覚え直したりする必要がありますが、経験を活かしたキャリアアップも目指せます。

医療事務の仕事内容

ここでは、医療事務の仕事内容を説明します。これから医療事務の仕事に就く人は参考にしてください。

診療報酬請求(レセプト)業務

医療保険の保険者である組合や自治体に診療報酬を請求するための診療報酬明細書(レセプト)を作成します。勤務している医療機関の経営に関わる大切な業務です。計算方法だけでなく、薬などに関する知識も必要な場合もあります。

窓口・受付対応

患者さんを案内したり、問い合わせに対応したりします。患者さんと直接触れ合うため、丁寧で細やかな対応が求められます。病院や診療科についても理解しておくことが大切です。

診療費の会計業務

診療の内容を確認して、医療保険の診療費を計算します。電子カルテや会計システムの導入が進んでいる業務です。患者さんに金額を伝えて会計をしたり、精算機まで案内したりするのも業務のひとつです。

カルテや書類の管理

医療事務の現場では、カルテや書類などさまざまな資料を扱います。それらを整理して適切に管理するのも大切な業務です。必要なときにすぐに資料を取り出せるよう、常に整理しておく必要があります。

病棟のクラーク業務

病棟のナースステーションでカルテや検査伝票などの管理を行います。また、患者さんへの面会の受付対応もしています。なお、クラーク業務は、ある程度規模の大きな病院のみで行われる業務です。

医療事務の資格・試験の種類

ここでは、医療事務の資格・試験の種類について説明します。(2020年12月時点の情報です。)

診療報酬請求事務能力認定試験(医科・歯科)

診療報酬の請求業務に関わる人材のスキル向上を目指す試験です。医療保険制度や公費負担医療制度などに関する知識について出題されます。医科と歯科の2つにわかれています。試験は例年7月、12月の年2回行われています。受験資格に制限はなく、誰でも受験可能です。受験料は9,000円(税込)です。主催:日本医療保険事務協会

医療事務管理士技能認定試験(医科・歯科)

日本で初めて認定された医療事務資格で、医療保険制度や診療報酬の仕組みについて理解し、正しく計算できるスキルがあると証明するための資格です。医科は、試験問題を自宅で受け取って実施する在宅受験、もしくは全国の指定会場受験と、いつでも受験可能なインターネット試験があります。受験資格に制限はなく、誰でも受験可能です。受験料は7,500円(税込)です。主催:技能認定振興協会

医療事務技能認定試験

医療保険制度や診療報酬算定の仕組みを理解し、幅広い基礎力を証明するための資格です。カルテの内容の理解度や、治療費の正しい計算スキルなどを問われます。学科と実技の両面からスキルや能力を評価します。受験資格に制限はなく、誰でも受験可能です。受験料は5,000円(税込)です。 主催:技能認定振興協会

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務における診療報酬請求や受付業務に求められるスキルや、能力を証明するための資格です。受験資格に制限はありません。在宅での受験となっており、試験問題や解答用紙は宅配便でやりとりします。受験料は7,700円(税込)です。主催:日本医療教育財団

医療事務検定試験

医療保険制度や患者の応対など、医療事務に関する知識やスキルを審査する基本的な資格です。受験形式は会場受験のみとなります。日本医療事務協会が認定している医療事務講座を修了した人、または受験申請をした人が受験できます。受験料は7,700円(税込)です。

資格取得のための勉強方法

ここでは、資格を取得するための勉強方法について説明します。

独学で目指す

市販のテキストを使った独学でも、資格取得を目指すことは可能です。勉強にかかる費用はテキストだけで、費用をかけずに資格取得を目指せます。ただし、独学の場合はスケジュールや内容もすべて自分で管理する必要があります。法改正に関する情報や、わからない部分などは自分で調べるといった手間もあります。

スクールや通学講座に通う

勉強の流れやスケジュールが管理されているため、初心者でも安心して学習に取り組むことができ、わからない部分があったら、講師へ直接質問することも可能です。スクールや通学講座には受講の費用のほか、交通費などもかかります。通学するための時間も確保する必要があり、仕事やプライベートが忙しいとなかなか学習を進められない可能性もあります。

通信講座で勉強する

通信講座は好きな時間に好きな場所で勉強できるメリットがあります。家事や育児、仕事で忙しい人に向いている勉強方法でしょう。ただし、通信講座では一緒に勉強する仲間がすぐそばにいないため、なかには途中でモチベーションを保てなくなる人もいます。通信講座を選ぶ際は、使いやすいテキストや見やすい資料がある、合格者の実績があるところがおすすめです。

まとめ

勤務先や勤務形態にもよりますが、医療事務は比較的収入や待遇が安定している仕事です。資格を取得してキャリアアップすれば、待遇や収入を上げることも期待できます。勤務形態もさまざまなので、結婚や出産などのライフスタイルに合わせて働くことができます。

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