調剤薬局事務はすぐ辞めても大丈夫?仕事が辛い理由と解決策、おすすめの転職先を紹介

調剤薬局事務はすぐ辞めても大丈夫?仕事が辛い理由と解決策、おすすめの転職先を紹介

2023.08.23 調剤薬局事務

【医療事務のパイオニアソラスト監修】調剤薬局事務として働き始めたけど、ストレスが多くてすぐ辞めたくなってしまった。そんな方に向けて、仕事の悩みを解決する方法やおすすめの転職先をご紹介します。
調剤薬局事務の仕事は専門知識が求められる仕事です。業務に慣れるまで、経験不足からのミスや薬剤師などほかのスタッフとの人間関係に悩む方も多いでしょう。
しかしすぐに退職や転職を選ぶ前に、まずはご自身の環境を一度見直してみませんか?

ソラスト教育サービス

調剤薬局事務のよくある悩み・仕事を辞めたくなる理由

調剤薬局事務は、保険薬局の窓口で受付やお会計など、患者さんの対応をすることが主な仕事です。レセプト(調剤報酬明細書)作成や、お薬代の保険適用に関わる手続きなど、事務的な作業も行います。

そんな調剤薬局事務になって、一度は辞めたいと思うことは誰にでもある悩みです。

・仕事ですぐにミスをしてしまう
・体調不良を起こしやすい
・お給料が低い
・残業が辛い
・人間関係によるストレスがある

「調剤薬局事務として働き始めたけれど、辞めたくなってきた」という方の悩みのきっかけはこのような内容ではないでしょうか?

仕事ですぐミスしてしまう

薬に関する知識や調剤報酬に関する知識が必要なため、ただの事務仕事ではありません。

そのため、はじめのうちは知識不足がミスを招くことも多くあります。

体調不良を起こしやすい

薬局は風邪や感染症の人が処方薬をもらいにくるところです。

体調の悪い人と接する機会が多いため、体調不良を起こしやすくなります。

体調管理は必須です。

お給料が低い

薬剤師や登録販売員など、薬局で働く他の業種に比べて、調剤薬局事務のお給料は低めです。

平均年収は約289万円(※)と日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。

年収の低さから辞めたいと考え、転職をする人も多いです。

(※)出典:求人ボックス給料ナビ

残業が辛い

インフルエンザなど感染症が流行る時期は残業が増えることがあります。

特に、年末年始や大型連休などの前後は病院に受診する人が多く、それに比例して残業も増えます。

また、事務というと平日のみ勤務・定時上がりのイメージをされる方もいるかもしれません。しかし近年は、土日や夜間の診療をしているクリニックや病院が増えてきました。

基本的に調剤薬局は、周辺の医療機関の開院時間に合わせて営業時間を設定しています。診療終了後に処方箋を持ってくる患者さんもいるため、必然的に病院よりも遅くまで患者対応をする日が多いです。

逆に、朝は苦手だけれど遅くまでの仕事は平気、平日休みで土日勤務希望という方にも合う職場は増えています。

人間関係によるストレス

医師や看護師などの医療従事者から、店舗スタッフ、患者さんまで色々な人と関わるのでストレスはつきもの。薬剤師が薬の分量測定などをしていたり、人の命に関わる真剣かつ慎重な場面の多い職場です。

患者さんも病院での待ち時間、薬局での待ち時間に疲れていて、ピリピリした雰囲気でいらっしゃる方もいます。

そのため調剤薬局事務は、

・受付や飲食店などの接客業でストレスを感じにくかった方
・質問しにくい雰囲気にも屈せずに前向きに働ける方

こんな方に向いているでしょう。

調剤薬局事務の仕事はすぐに辞めても大丈夫?辞める前にできること

だれにでも向き不向きはありますが、どんな仕事にも慣れるまでの期間は必要です。

「自分には合わない」
「どのくらい頑張ってみて判断すべきか迷う」
「続けていても辛いままなのではないか」

など、仕事を辞めたいときには色々な考えが頭に浮かびますよね。

辞める前にできることなど、辞めたいときの判断材料に使えそうな情報をまとめました!

詳しく解説していきます。

未経験・新人の場合はまず1年頑張ってみるのがおすすめ

事務といっても、調剤薬局事務は医療系の専門用語や薬の知識など、覚えることが多いので慣れるまでは大変な仕事です。

すぐに辞めてしまうとジョブホッパー(勤務期間が短く、転職を繰り返す人)と思われて面接での印象も悪くなりがちです。

まずは入社後、1年は働いてみるのをおすすめします。

仕事に慣れてくるとミスも減り、仕事が楽しくなることもありますよ。

とはいえ、スタッフ同士の人間関係に悩んでいる場合などは、できれば異動などを上司に相談してみましょう。

医療機関やホームセンター、コンビニエンスストアなど職場によってはポジションがあれば応じてもらえることもあります。

長く働くことで昇給がある職場もあり、1年以上働くことのメリットは多いです。

知識不足は民間資格を取ると補えることもある

無資格でも働けますが、調剤薬局事務としての知識不足で悩んでいるなら、「調剤事務管理士®️」などの民間資格をとるのがおすすめです。

忙しい方には、働きながらでもすきま時間で学べるソラストの調剤薬局事務講座(教材)をおすすめします!試験の勉強を通して、実務に必要な知識が学べます。

それでも辞めたいときはまず転職先を探してみよう

いろいろと頑張ってみたけれど、それでも辞めたい時は思いきって転職し、環境を変えることもいいでしょう。

ただし、長いブランクがあると転職の際に不利になります。

辞めたいときは期間をあけずに転職できるように、働きながら転職活動をはじめましょう。

調剤薬局事務から転職したい人におすすめの仕事

調剤薬局事務から転職したい人におすすめの仕事は、今まで働いてきた知識や経験を活かせるところがおすすめです。

【おすすめの仕事の例】
・登録販売者
・医療事務
・一般事務

知識も実務スキルも幅広く必要とされる仕事なだけあって、身につくものも多いことが事実です。

努力して得たものは、さまざまな職種に活かせますよ!

登録販売者

登録販売者は、どんな薬を選んだらいいかお困りのお客様のために、薬の成分や効能・副作用などについて正しくお伝えする重要な役割を担っています。

登録販売者になるには、登録販売者試験を受験し国家試験の合格が必要です。

調剤薬局事務の日本全国の平均年収は約289万円(※1)であるのに対し、登録販売者の平均年収は約315万円(※2)と高めです。

給与が安いことがネックで辞めたいと考えている方は、登録販売者の資格を取ると良いでしょう。

登録販売者の詳しい仕事内容などはこちら「登録販売者とは?仕事内容や資格取得方法、調剤薬局事務との違いなどを徹底解説」をご覧ください。

(※1)参考:求人ボックス給料ナビ 調剤薬局事務
(※2)参考:求人ボックス給料ナビ 登録販売者

医療事務

調剤薬局事務の業務の一つにレセプト作成があります。その知識は医療事務にも必須な業務です。

レセプト作成の知識や経験を活かして即戦力になれるので採用されやすく、医事部門のリーダーも比較的短期間で目指しやすくなりますよ。

転職でキャリアアップを目指したい方におすすめのお仕事です。

医療事務の仕事内容についてはこちらの「医療事務とは?仕事内容や給料、メリット・デメリットについて徹底解説」をチェックしてみてくださいね。

一般事務

一般事務の求人はかなり豊富です。

調剤薬局事務として身につけたパソコンスキルや、事務作業のスキルが活かせるお仕事です。データ入力や請求業務の経験も活かせます。MOSなどの資格をもっていると採用されやすくなりますよ。

一点注意すべきポイントとしては、事務といっても電話対応や受付業務などの接客を兼任することもあります。

接客を中心とした人間関係の悩みが原因で転職を考えている方は、求人情報や面接時に業務内容をよく確認してくださいね。

あわせて読みたい記事:事務の仕事内容やカテゴリーを紹介!職場によって変わる事務職の魅力

まとめ:調剤薬局事務の仕事が辛いときは転職も視野に入れてみよう

毎日の大半を過ごす職場。仕事が辛いと毎日苦しい気持ちで過ごすことになりますよね。

辞めたいと思ってしまう気持ちもわかります。

同じ調剤薬局事務という職種でも、職場によって忙しさや人間関係など環境はさまざまです。また、他の職種への転職も視野に入れることで、気持ちが楽になることもありますよ。

ソラジョブでは医療事務や調剤薬局事務など多様な職種の求人を掲載しています。

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