医療事務が「やめとけ」と言われる理由!実際の仕事内容や評判を解説

医療事務が「やめとけ」と言われる理由!実際の仕事内容や評判を解説

2023.07.18 医療事務

【医療事務のパイオニアソラスト監修】医療事務の仕事を探していると「やめとけ」の文字が目に入ってきたことはありませんか?
医療事務の仕事はそこまで大変でハードなものなのでしょうか?つらい、辞めたいなどのネガティブな言葉を聞くと悪い印象が膨らみますが、実際どうなのか気になるところです。
この記事ではどんな理由で「やめとけ」と言われているか、実際に医療事務の仕事内容や実際に働く人の声などを参考に評判を集めました。メリットもあわせて徹底解説していきます。

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医療事務が「やめとけ」と言われる理由4つ

医療事務を目指している人の中には、「医療事務はやめとけ」と言われたことがある人もいるのではないでしょうか。

ソラストに集まった医療事務経験者や現在働いている人に調査を行い、なぜ「やめとけ」と言われるのか、その理由を大きく4点にまとめてみました。

どの理由も職場環境によるところが多いので、職場選びのときに福利厚生やボーナス、雰囲気や医療機関の口コミなどをチェックしておくと、その後の不満も減るでしょう。

①人手が少なくブラックな職場だと激務な場合も

小さなクリニックでは人手が少ないことが多いです。

特に毎月あるレセプト提出の期間はサービス残業になる職場もあり、ハードスケジュールになってしまいます。

そのような余裕のないクリニックでは、職場の人間関係の雰囲気も悪くなりがちです。

実際に、「忙しいのに今話しかけないで!」や「なんで今、私に聞いてきた?ほかに聞けるひといるよね?」と素っ気ない態度をとられることもあるようです。

職場選びの時に、職場の雰囲気や医療機関の口コミサイトなどをチェックしておくのがおすすめです。

②平均収入が少ない

医療事務は業務量の割りに給料が低いとも言われています。

医療事務の給料についてまとめてみました。

参考:jobtag求人サイトdoda

医療事務の平均年収は、厚生労働省が発表しているサイト(※1)によると約437万円で日本の平均年収である443万円よりもやや低いです。

また、現在大手求人サイト(※2)に登録している人たちのデータをもとに計算した平均年収は、286万円と厚生労働省発表のものとかなり開きがあり、医療事務の給料は条件によってかなり幅が出ることが分かります。

また、パートタイムよりも契約社員の方が時給が高い傾向にあり、正社員と同様の収入が期待できます。

(※1)参考:jobtag

(※2)参考:求人サイトdoda

③一般的な事務との業務内容にギャップがある

医療事務は一般企業の事務とは違い、黙々と机に向かって作業するのではなく患者さんや医師・看護師とのやりとりやコミュニケーションが発生します。

事務と思って就職した人は、そのギャップに苦労することもあります。

特に、患者さんからクレームを受ける時や、医師や看護師の間で板挟みになった時は精神的にも辛いと感じる瞬間があるかもしれません。

とはいえ、慣れてしまえば平気になる人もいます。

受付業務には接遇スキルが必須なので、相手に寄り添った対応ができるようになります。そのため、自分のコミュニケーションスキルは格段に上がるでしょう。

④人間関係が悪い職場はストレスが溜まりやすい

医療事務に関わらず、どこの職場であっても人間関係の悩みはあります。

医療事務でも人間関係が原因で離職してしまう人も少なくありません。

別のクリニックに転職した際に、病院によってやり方や考え方が異なるため、先輩に確認したら「そんなこともわからないのか」「経験者ですよね」と言われて聞けなくなることもあるようです。

また、スキルや知識が足りなかったことで、職場の先輩に「そんなことも知らないの?」と言われてしまうことがある話をよく耳にします。

落ち込むこともありますが深く気にしすぎないようにしたり、仕事と割り切って冷静に対応したり、趣味などで休みの日にストレス発散できる環境が必要かもしれません。

そもそも医療事務とはどんな仕事?

やめておけと言われる医療事務とは、いったいどんな仕事内容なのでしょうか。

医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で事務作業全般を行う職種です。
事務作業と言っても、医療や健康保険についての専門知識を必要とします。

景気に左右されることが少ない安定した業界であり、年齢や経験に関係なく仕事に就けることから特に女性に人気のある職種です。

あわせて読みたい記事:医療事務とは?仕事内容や給料、メリット・デメリットについて徹底解説

医療事務の仕事内容

医療事務の仕事内容には、以下のような大きく4つの業務があります。

1.受付・窓口業務

患者さんから診察券や保険証をお預かりしてご案内します。

患者さんのカルテや患者さんの個人情報を正確に取り扱うスキルが必要な業務です。

2.会計業務

診療内容や保険に応じて自己負担額を計算し、請求書を作成したり、薬の処方箋をお渡ししたりします。正確なデータ入力作業、スピーディーに処理するスキルが求められる業務です。

3.レセプト業務(診療報酬請求業務)

患者さんの診療内容や費用を記入した「レセプト(診療報酬明細書)」を作成します。
医療機関の収入源を決める重要な業務です。
正確性はもちろん、カルテを正しく読み取る医療知識や保険や法律の知識も求められます。

4.クラーク業務

外来または入院している患者さんやその家族の対応や、医師や看護師の事務作業をサポートします。
さまざまな立場の人と接する機会が多いため、高いコミュニケーション能力が求められる業務です。

医療事務で働くのはやめるべき?魅力やメリットを紹介

「医療事務で働くのはやっぱりやめた方がいいかな……。」

そう迷ってるあなたに医療事務で働く魅力やメリットを紹介します。

職場が探しやすく働き方を選べる

医療機関は社会インフラのため全国各地に働く場所があり、結婚、出産、引越しなどで環境が変わっても転職・就職しやすいです。

クリニックなど個人の医療機関は数多く、自宅近く・駅の近く・子どもが通う保育園の近くなど、アクセスしやすい職場を見つけやすいこともママ世代に人気の理由となっています。

さらに、正社員・契約社員・パートとさまざまな働き方があり、自分のライフスタイルに合わせて選べるのも魅力です。

将来性があり安定している

医療事務が携わる医療業界は景気の影響を受けにくいため将来性があり、安定しています。
安心して就職・復職・転職ができる業界だと言えるでしょう。

日本ではデジタル化が進む一方で、高齢化も急速に進んでいます。

AIやロボットの導入が進む医療界でも医療事務は自動化の対象となる可能性があると言われています。しかし、全てがAIに置き換わるわけではありません。

患者さんの心情を理解し、対応する人間の役割や、IT化したシステムの最終確認は人間が必要とされる場面が存在します。

特に高齢者が増える中で、機械の扱いに慣れていない高齢者の方へのサポートや、データ入力内容の確認など、患者さんに寄り添う能力を持ったきめ細やかな対応ができる医療事務スタッフは今後も不可欠な存在となっています。

あわせて読みたい記事:医療事務の将来性は?医療の現状や今後の需要について

患者さんから感謝の言葉がもらえる

医療事務スタッフは医師や看護師のように直接治療や処置はできませんが、医療機関の窓口として直接患者さんやその家族と接する重要な役割を担っています。

患者さんから「ありがとう」や「こちらの病院に来てよかったです」といった感謝の言葉をもらうことも少なくありません。

こうした感謝の言葉は間違いなく仕事のやりがいの一つになるでしょう。

専門知識が身につく

医療事務の仕事は、法律や医療保険の専門知識が不可欠です。

2年に一度見直しが行われる診療報酬改定の内容を覚えていくのは大変です。

しかし、仕事だけでなく自分や家族のためにいかせる知識でもあります。常にスキルアップできるやりがいのある職業です。

無資格・未経験でも働き始められる

無資格・未経験でも働き始められるため、比較的スタートが簡単な仕事です。

もちろん経験や資格があれば活躍の場を広げることができます。
医療事務の仕事が気になったら、まずは関連資格を勉強してみるのがおすすめです。

あわせて読みたい記事:医療事務は「未経験・資格なし」でもできる?医療事務になる方法や必要なスキル

資格をとればキャリアアップしやすい

医療事務の仕事は、資格や経験がなくても始められますが、資格を取得することで、資格手当が支給される場合があります。

資格を持っておくと収入アップにつながるだけでなく、転職するときにも有利になりやすいです。資格手当の有無については勤務先に事前に確認しておきましょう。

未経験の人は、「医療事務技能認定試験」など医療事務に関する基礎固めができる資格がおすすめです。

この資格を取りたい方は医療事務講座 スタンダードコース の教材の勉強がおすすめです。

医療事務はこんな人におすすめ!やりがいが感じられる職場

ここからは医療事務の仕事にやりがいが感じられる、医療事務の仕事が向いている人の特徴を解説していきます。

データ入力やパソコン作業が得意

カルテやレセプトの電子化が進んでいる現在は、医療事務の業務はパソコンを使った作業がほとんどです。

パソコン操作が得意な人で、ミスなく、スピーディに入力ができる人材におすすめの仕事です。

チームで連携をとるのが得意

医療事務の仕事は医療に携わるチームの一員として看護師や医師と連携を取りながら仕事をします。

専門用語を使いながらさまざまな立場の人とコミュニケーションを取れるスキルがある人に向いている職種です。

人と関わるのが好き

先ほど挙げたように、医師や看護師といった内部スタッフとの関わりにはじまり、患者さんやその家族といった外部の人たちともコミュニケーションが必要です。

人と関わるのが好きな人に向いている仕事です。

まとめ:医療事務は辛いばかりじゃない!やりがいやメリットもたくさん

医療事務は辛いことももちろんありますが、その大変さを乗り越えながらコミュニケーションスキルや専門的な知識を身につけることもできるとてもやりがいがある仕事です。

医療機関で活躍できる存在になるために、まずはソラストの「医療業界はじめの一歩」を学んで自信をつけましょう!