医療事務資格の勉強方法は?独学でも合格できるの?

2021.09.16 医療事務

「医療事務の資格・試験の難易度を知りたい!」
「医療事務の勉強の仕方がわからない…。」

このようなお悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、以下の内容についてまとめています。

●医療事務の資格・試験の種類
●医療事務の資格・試験の難易度
●医療事務の資格を取るまでの勉強法

これから医療事務として働いてみたい、もしくは既に医療事務をしているけれど資格を取ってスキルアップしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

医療事務資格は独学で合格できる?

資格といえば「予備校に通わないと行けないのかな?」「独学での資格取得は可能なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
また、独学で失敗して無駄な時間を過ごしてしまうのではないかと不安に感じる人もいると思います。

先にお答えしておくと、医療事務資格は独学でも合格できる可能性はあります。

しかし、医療事務の資格・試験の内容は専門的な用語や仕組みが多いため、独学で覚えるには人一倍の根気が必要であり、計画的かつ主体的に勉強する必要があります。
途中で挫折してかえって時間を無駄にしてしまうケースも考えられるので、根気や継続力に自信がない場合、あまり独学はおすすめしません。

上述した通り、医療事務資格は独学でも合格を目指すことが可能ですが、きちんと自分に合った勉強法を選択することが、合格への近道です。

医療事務資格試験の種類

そもそも、医療事務資格とはどのような資格なのでしょうか。
合格率や難易度がわからず、不安に思う方もいると思います。
簡単にいうと、医療事務資格とは病院やクリニックで事務作業を行う上で必要とされる知識を習得していることを示す資格です。

国家資格ではなく民間資格であるため年間の試験回数も多く、一般の方でも取得することが可能です。
代表的な医療事務の資格・試験として、以下の5つを紹介します。

● 医療事務技能認定試験
● 医科 医療事務管理士®​技能認定試験
● 医療事務認定実務者
● 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
● 診療報酬請求事務能力認定試験

それぞれ紹介していきますので、医療事務の資格取得に興味のある方はぜひ参考にしてください。(2022年6月時点の情報)

医療事務技能認定試験

まずは、医療事務技能認定試験の資格です。

この資格の特徴を3つご紹介します。
1. 医療事務業務の基盤となる資格
2. 幅広い知識を持ち、一定水準の技能があることの証明
3. 老舗で知名度のある技能認定振興協会(JSMA)が主催

日本ではじめて医療事務の技能を認定した資格試験団体である、技能認定振興協会(JSMA)による、医療事務の代表的な資格・試験のひとつです。
医療事務技能認定試験について、特徴を以下にまとめます。

難易度
初級

合格率
約85%

試験内容
【学科試験】
・法規
・保険請求業務
・医学一般
【実技問題】
・診療報酬明細書を作成するために必要な知識※外来のみ
  
試験日程
在宅受験:毎月(毎月第4土曜日翌日の日曜日)
インターネット受験:好きな時に、好きな場所で受験可能
  
受験料
5,000円(税込)

比較的難易度は高くないため、初心者向けとなっています。まずは、しっかりと基礎知識を身につけてこの資格を取得し、医療事務としてのスタートを切ってみてはいかがでしょうか。その後はさらなるスキルアップとして、次にご紹介する同じ技能認定振興協会(JSMA)が認定する「医療事務管理士®」を目指すこともおすすめです。
>医療事務技能認定試験

医科 医療事務管理士®​技能認定試験

次にご紹介する資格・試験は、医科 医療事務管理士®​技能認定試験です。

この資格の特徴を3つご紹介します。
1.多くの医療機関から認知されている
2.診療報酬請求のスキルが高い
3.医療事務のエキスパートに適した専門性

医科 医療事務管理士®​技能認定試験は、日本で最初の医療事務資格として医療機関で幅広く認知されています。そのため、取得すると多くの医療機関で活躍できる能力を示すことができます。
医科 医療事務管理士®​技能認定試験を以下にまとめました。

難易度
中〜上級

合格率
50%くらい

試験内容
【学科・・・マークシート形式10問】
・法規(医療保険制度・公費負担医療制度等についての知識)
・保険請求事務(診療報酬点数の算定・診療報酬明細書の作成・医療用語等の知識)
・医学一般(臓器・生理機能・傷病等についての知識)
【実技・・・マークシート形式3問】
・レセプト点検問題(1問)
・レセプト作成(外来・入院 各1問)

試験日程
在宅受験:毎月(毎月第4土曜日翌日の日曜日)
インターネット受験:好きな時に、好きな場所で受験可能
 
受験料
7,500円(税込)

試験方法はインターネット試験と在宅試験の2種類から選択することができます。 インターネット試験はPCの環境さえあればいつでも受験できるので、試験日にしばられることなく、受験することが可能です。
ある程度まとまった勉強時間を確保できる方で、認知度の高い医療事務の資格を取得したい人は、医科 医療事務管理士®​技能認定試験がおすすめです。
>医科 医療事務管理士®​技能認定試験

医療事務認定実務者試験

次は医療事務認定実務者の資格・試験です。

この資格の特徴を3つご紹介します。
1.比較的難易度が低く、初心者向け資格
2.医療事務の入門的なレベル
3.実務的な基本能力の証明

医療事務認定実務者試験について、概要は下記の通りです。

難易度
初級

合格率
約60%~80%

試験内容
【学科試験】
・接遇とマナーに関する知識
・医療機関における各種制度に関する知識
・医療事務業務に関する知識
・診療報酬請求に関する知識
【実技問題】
・レセプト作成
  
試験日程
毎月1回
  
受験料
一般受験5,000円(税込)・団体受験4,500円(税込)

難易度は比較的やさしく、毎年多くの方が合格しているので初心者向けの資格といえるでしょう。
>医療事務認定実務者試験

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

次にご紹介するのが、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)です。日本最大級の医療事務試験としても知られています。

この資格の特徴を3つご紹介します。
1.受験者数が多い
2.診療報酬請求明細書の点検知識の認定
3.受付や現場でのコミュニケーション能力の知識も含まれる

医療事務をするにあたって必須資格ではありませんが、基本的な業務にたずさわる上で、その基礎スキルを示せる資格といえるでしょう。
メディカルクラークの試験概要を以下にまとめます。

難易度
初〜中級

合格率
約60%

試験内容
【学科試験】
・医療事務知識
・筆記(択一式)
【実技試験Ⅰ】
・患者接遇
・筆記(記述式)
【実技試験Ⅱ】
・診療報酬請求事務
・診療報酬明細書点検
  
試験日程
毎月1回
 
受験料
7,700円(税込)

医療事務の基本的なスキルをはかることができるので未経験の方の受験も多いようです。 また試験方法が在宅試験であるため、ご自宅で気軽に受験することができます。
>医療事務技能審査試験(メディカル クラーク)

診療報酬請求事務能力認定試験

最後にご紹介する資格・試験は診療報酬請求事務能力認定試験です。

この資格の特徴を3つご紹介します。
1. 厚生労働省の認定で設立された公益法人が主催
2. 正確性とスピードが求められる
3. 診療報酬請求事務のスキルの高さを証明

医療事務の資格・試験の中で知名度が高く、厚生労働省が設置した委員会の報告書に基づき設立され、公益財団法人として内閣府より認定された「公益財団法人 日本医療保険事務協会」が主催しています。 そのため求められる能力は比較的高めですが、専門性を高めることで事務業務の幅を広げやすいというメリットがあります。
診療報酬請求事務能力認定試験の試験概要を以下にまとめました。

難易度
上級

合格率
約30%~40%

試験内容
【学科試験】
・医療保険制度等、公費負担医療制度の概要
・保険医療機関等、療養担当規則等の基礎知識
・診療報酬等、薬価基準、材料価格基準の基礎知識
・医療用語及び医学、薬学の基礎知識
・医療関係法規の基礎知識
・介護保険制度の概要
【実技問題】
・診療報酬請求事務の実技
  
試験日程
7月,12月 ※日曜日または祝日
 
受験料
9,000円(税込)

診療報酬請求事務能力認定試験は比較的難易度が高いため、他試験と比べると合格率は低めです。 そのため、現在医療事務で働いている方のスキルアップにおすすめです。
医療機関によっては資格手当等が出るところもあるようなので、レセプト業務にたずさわる方や、さらに活動の場を広げたい方は、検討してみるのもよいでしょう。
>診療報酬請求事務能力認定試験

資格取得までのステップ

次に、合格までに何をするべきかをステップごとにご紹介します。

STEP1:自分のライフスタイルに合わせた勉強手段の検討
STEP2:日々の生活・仕事と両立しながら勉強
STEP3:講座修了から資格試験受験
STEP4:合格して資格取得

何から始めればいいかわからない方は、ぜひ参考にしてください。

STEP1:自分のライフスタイルに合わせた勉強手段の検討

医療事務の資格を取得するための勉強手段は主に3つあります。 
1. 市販のテキストを使って独学で勉強する
2. 専門スクール等に通って勉強する
3. 通信講座で勉強する
それぞれのメリット・デメリットを順にご紹介していきます

市販のテキストを使って独学で勉強する
テキストでの独学の特徴として、自分のペースで勉強できることが挙げられます。
最近ではスマホのアプリやSNSの動画学習も充実しているので、意欲さえあれば一人でも今日から取り組むことができます。
以下に独学によるメリット・デメリットをまとめます。
<メリット>
● 費用がおさえられる
● スケジュールの調整がしやすい
● 仕事との両立がしやすい
<デメリット>
● 自分で計画する必要がある
● やる気の維持が難しい

独学での資格勉強は意志をもって計画的にできる方、お金をかけたくない方にはおすすめです。

専門スクール等に通って勉強する
試験までの学習カリキュラムが整っており、医療事務に特化した勉強ができるため、効率よく学習することが可能です。
そのため、確実に医療事務の資格取得をしたい方は、専門学校や通学講座での資格勉強がおすすめです。
以下に通学による資格勉強のメリット・デメリットをまとめます。
<メリット>
● カリキュラムが充実している
● 対面で授業が受けられる
● やる気を維持しやすい
<デメリット>
● 費用がかかる
● 資格取得まで時間がかかる
● 仕事との両立が難しい

まとまった時間が確保できる方で、費用がかかっても対面でしっかりと勉強したいという方は、きちんとした学習環境のある専門スクール等に通うとよいでしょう。

通信講座で勉強する
最後に通信講座による資格勉強をご紹介します。
通信講座を一言で表すと、独学と通学による学習の中間にあたります。
そのため、独学では不安だけどお金をあまりかけたくない、学校に通うほど時間の余裕がないという方にとてもおすすめです。
以下に通信講座での資格勉強のメリット・デメリットをまとめます。
<メリット>
● 通学による資格勉強よりもコストをおさえられる
● カリキュラムに沿って勉強できる
● 空き時間を使って効率よく勉強しやすい
<デメリット>
● どの通信講座サービスが自分にとって合っているか慎重に選ぶ必要がある
● 取得したい資格の講座がない場合がある

通信講座による医療事務の勉強は、比較的費用をおさえて効率よく学習することができます。ただし、自分の目的に合う通信学習サービスを見極める必要があるので、きちんと調べることが大切になります。
日々忙しい中でも、効率的に自分のペースで勉強したい方は、ぜひ検討してみてください。

STEP2:日々の生活・仕事と両立しながら勉強

資格勉強の手段が決まったら、次は実際に医療事務の知識を学んでいきましょう。
STEP2では自分の生活や本業と両立させることが課題になります。 そこで、両立しやすい具体的な勉強方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
● 通勤や家事のスキマ時間を活用する
● 生産性の高い朝に、短時間で勉強する
● その日に学習した範囲の過去問を解く
● 寝る前にインプットして朝復習をする
仕事や家事と両立しながら勉強するには、限られた時間を上手く使って学習する必要があります。
そのため、普段忙しい方は短期間でも記憶に残りやすい勉強法を意識することで、合格までの近道になるでしょう。
今回ご紹介した4つの勉強法を参考にして、合格を目指してください。

STEP3:資格試験受験

医療事務の資格勉強を一通り終える前に、早めに受験申込に必要な手続きを確認しましょう。
受験要項や申込は、希望する試験機関のホームページから入手することができます。
また、試験機関によって申込方法、受験料の支払い方法などが異なります。
各手続き内容をホームページできちんと把握し、締切日までに完了しておきましょう。
加えて、試験方法がインターネット受験などである場合、ネット環境に問題がないか確認をしておくとより安心です。
必要書類は期日に余裕をもって準備をすることが大切なので、最後まで気を抜かないようにしましょう。

STEP4:合格して資格取得

受験を終えたら、合格発表を待ちましょう。
試験によりますが、1ヶ月程で試験結果の通知が届きます。
合格通知は資格保有の証明になるので、届いたら必ず丁寧に保管しておきましょう。

資格取得と就職

資格を取得できたら、就職したい医療事務の求人に応募するなど、次のステップへ。 中には医療事務の経験がなく、採用してもらえるか不安になる方もいると思います。
しかし、経験がなくても医療事務の資格を取得していると採用時に有利になることがあるでしょう。
医療事務に関する知識がある人は即戦力になりやすく、業務を円滑に進めることができるからです。

さらにあらかじめ医療事務の知識があることで、現場での業務を早く覚えられることにも繋がります。
そのため病院やクリニックは育成の負担が軽減されるので、双方にとってメリットとなります。

まとめ

今回は、医療事務の資格・試験の勉強法についてご紹介しました。
それでは最後に本記事の内容を以下にまとめます。
● 医療事務の資格は独学でも挑戦可能
● 未経験者は独学よりも講座受講がおすすめ
● 医療事務の資格の種類によって特徴がある。
医療事務の資格を効率的に取得できるかどうかは、生活スタイルや勉強習慣によって異なります。日々の生活と相談をし、自分に合った勉強方法を確立して、ぜひ合格をつかみ取ってください。

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