介護事務の仕事は未経験でもできる?業務内容や必要な資格を解説
2023.08.07 介護事務
【医療事務のパイオニアソラスト監修】介護事務を目指したいけれど、未経験でも働けるの?そんな疑問にお答えします。
介護事務の仕事は未経験からでも目指しやすく、やりがいのある仕事です。
少子高齢化と共に仕事の需要が高まっていくことも期待できます。
現場では専門知識が求められるので、民間資格を取得しておくと即戦力になれますよ。
この記事では、そんな介護事務の仕事内容や必要なスキル、取得しておきたい資格についてまとめました。
介護事務の仕事は未経験でも挑戦できる!
結論から言うと、介護事務は未経験でもできます。なぜなら介護事務の仕事に資格は必須ではありません。
そのため、介護事務は未経験でも挑戦しやすい仕事だといわれています。
介護事務は難しいの?
介護事務の仕事は未経験・無資格でもチャレンジできます。
しかし、介護事務の仕事をするためには、介護報酬請求や介護保険制度に関する専門知識が必要です。
また、介護保険制度は3年に一度の見直しが行われます。新しい情報を常にアップデートしていくことも難しいと思われがちです。
未経験で介護保険制度の知識がない場合は、理解し慣れるまでは難しいと感じることもあるでしょう。
そのため、未経験から介護事務を目指す場合、介護報酬の算定や介護事務保険の勉強をし、民間資格を事前に取得しておくことをおすすめします。
事前に資格を取得しておくことで、自分自身が働きやすくなるだけでなく、即戦力とみられ採用されやすい傾向にありますよ。
介護事務の仕事に向いているのはこんな人
介護事務はこんな人に向いている仕事です。
- ・介護業界に興味がある人
- ・パソコンを使った事務仕事が好きな人
- ・人とコミュニケーションを取ることが好きな人
介護事務は、介護に関する幅広い知識が求められる仕事です。
そのため、介護業界に興味がある方にとって新しい知識を学べる絶好の環境だと言えます。
また、日々の事務作業は主にパソコンで行うので、パソコンが得意な人はそのスキルを活かせるでしょう。
介護事務といっても、事務作業だけではなく、窓口対応や他の介護スタッフとの連携も求められます。
人と関わることが好きな人にも、やりがいのある仕事です。
介護事務の業務内容
介護事務の仕事といえば、介護報酬業務と窓口対応が主な内容です。
介護報酬業務では、介護保険の適用となった分のサービス利用料金を国に請求するためのレセプト作成・点検をします。
窓口業務では、施設を訪れる方の受付や電話対応など、人と関わる機会も多いです。
その他には施設により、介護職員のサポート業務をしたり、職員の勤怠管理などの事務作業を行ったりすることもあります。
介護事務の仕事についてもっと詳しく知りたい方や、一日の流れを知りたい方は、こちらの「介護事務の仕事内容や1日のスケジュールを解説!給料や必要なスキルも紹介」記事もご覧ください。
介護事務の仕事に必要なスキルや知識
介護事務の仕事に必要なスキルや知識はたくさんありますが、中でも現場で求められることが多いものを3つご紹介します。
介護保険やレセプト作成に関する知識
介護報酬請求は、介護事務の仕事のメインともいえる業務です。
施設の売上にも関わる大切な業務なので、介護保険やレセプト作成・点検に関する正確な知識が求められます。
未経験者の場合は現場に入る前に、民間資格の取得などを通して事前にある程度の基礎知識をつけておくと良いでしょう。
コミュニケーション能力
窓口への来客者の対応や電話対応、介護スタッフとのやり取りなど、日々の業務で人と関わることが多いのも、介護事務の特徴です。
介護「事務」という名称ではありますが、決して事務作業だけこなせば良いというわけ
ではありません。
介護事務として働く上では、臨機応変なコミュニケーション能力も求められます。
介護事務のお給料事情
厚生労働省の発表によると、令和4年の介護事務の平均月給は「307,960円」です。
看護職員やリハビリ職員(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士または機能訓練指導員)など、国家資格が必要な他の介護職に比べると、月給はやや低めの傾向があります。
職業 | 常勤者の平均月給 | 非常勤者の平均月給 |
介護事務 | 307,960円 | 178,870円 |
介護職員 | 317,540円 | 209,540円 |
看護職員 | 373,750円 | 225,040円 |
介護支援専門員 | 361,770円 | 250,710円 |
生活相談員・支援相談員 | 342,330円 | 306,260円 |
リハビリ職員 | 354,770円 | 237,260円 |
管理栄養士・栄養士 | 316,320円 | 192,270円 |
調理員 | 260,090円 | 122,160円 |
参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果|厚生労働省
しかし介護事務は無資格でも始められて、平均月給も他の介護職とあまり大差はありません。
未経験から介護業界で働きたい人にはおすすめの職業だと言えるでしょう。
介護事務を目指す人におすすめの資格
介護事務の仕事に資格は必須ではありません。
しかし、日々の業務では介護や介護保険に関する専門知識が求められます。
未経験スタートでも現場で即戦力となるためには、介護事務としての基礎知識を有していることの証明にもなる民間資格の取得がおすすめです。
ここでは介護事務を目指す人におすすめの民間資格を3つご紹介します。
介護事務管理士®
「介護事務管理士®」は、JSMAが主催する介護事務管理士®技能認定試験を受けることで取得できます。
JSMAは日本で初めて医療事務の資格試験を始めた知名度の高い団体です。
そのため、介護事務管理士®を持っていると、就職や転職の際に大きなアピールポイントとなるでしょう。
資格取得を通して、介護事務として働く上で必須となる介護報酬請求業務(レセプト作成・点検)や、受付窓口業務などの知識が身につきます。
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ケア クラーク®
「ケア クラーク®」は、一般財団法人 日本医療教育財団が主催するケアクラーク技能認定試験を受けることで取得できます。
試験内容は介護事務知識に関する筆記問題と、介護報酬請求事務・介護給付費明細書作成の実技問題です。
資格を取得すると、介護報酬請求事務や社会福祉制度の知識があることの証明になります。
介護報酬請求事務技能検定
「介護報酬請求事務技能検定」は、日本医療事務協会が主催する介護報酬請求事務技能検定試験に合格すると取得できる資格です。
取得すると、介護報酬請求に関する知識と技術の証明ができます。
他にも取得方法がありますが、協会が主催している介護事務講座(通信コース)を受講することで試験に参加できるため、資格取得を目指すならコースの受講がおすすめです。
まとめ:介護事務は未経験でも目指せてやりがいのある仕事です
少子高齢化が進む日本で、介護の仕事は今後も安定して需要が伸びていくといえるでしょう。
そんな介護職の中でも、介護事務は未経験からでも目指しやすく、やりがいのある仕事です。
しかし介護事務は人気の高い職種でもあるので、良い環境に転職したい、現場で即戦力になりたいという場合、民間資格の取得を通して事前に基礎スキルを身に着けておくことをおすすめします。
今後ますます需要が伸びていく介護業界で、介護事務として活躍してみませんか?