医療事務を目指す人が独学で学ぶこととは?資格取得や勉強方法について紹介
2022.08.08 医療事務
子育てが一段落し、これから何か仕事を始めようと思い、医療事務を目指している人も多いのではないでしょうか。
医療事務は専門職であるため、仕事をする上である程度の専門的知識が求められます。しかし、勉強をしようと思ってもなかなか時間の確保は難しいもの。できれば、自分の好きな時に勉強できる独学を模索している人も多いことでしょう。
今回は、医療事務を目指す人が独学で学ぶことについて、資格取得や勉強方法について紹介します。
医療事務の仕事内容
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で、主に事務的な業務を担う職種です。受付窓口で患者さんやそのご家族の対応をするため、その施設の「顔」として重要な役割を果たしています。
まずは、医療事務の仕事内容についてみていきましょう。
受付・会計業務
医療事務の仕事といえば、「受付・会計業務」をイメージする人が多いのではないでしょうか。受付業務は、来院した患者さんから診察券や保険証を預かったり、問診票の記入をお願いしたり、患者さんを院内へ案内をしたりするのが主な仕事です。新患としてはじめて来院する患者さんの場合は、新規カルテの作成や診察券の発行が必要です。
また、受付では電話応対をしたり、患者さんの相談を受けたりすることもあるため、臨機応変な対応が求められます。
会計業務は、診察や検査が終了した患者さんの精算を行う仕事です。カルテと診療内容、医療点数、加入している医療保険などから金額を計算し、必要な費用を徴収します。
来院する患者さんは、心身に何らかの不調を抱えており、不安な気持ちでいることも多くあります。イライラしていたり、気分が優れなかったりすることもあるでしょう。医療事務には、そのような患者さんに対して、安心感や信頼感を与えられるよう、気配りや誠意のある対応が求められます。
クラーク業務
クラークとは「事務員」という意味があり、医療事務が行うクラーク業務は、外来クラークと病棟クラークに分けられます。外来クラークは、患者さんと医師、看護師との間をつなぐ橋渡しのような役割を担っています。具体的な仕事内容は、外来の受付業務、電話応対、患者さんやそのご家族への案内、カルテや検査の準備など外来診療に伴う事務業務です。
一方、病棟クラークは、患者さんが入院している病棟での事務的な業務を担っています。入退院の手続き、患者さんとそのご家族の対応、ナースステーションでの電話対応、食事伝票の管理、手術・検査スケジュールや伝票の管理などが主な仕事です。
レセプト業務
レセプト業務は、医療事務としての専門性が求められる重要な仕事です。
患者さんは、病院やクリニックなどの医療機関で診療を受けた際、保険証を提示することで、かかった費用の一部だけを支払います。
その理由は、患者さんが加入している保険組合が、残りの費用を医療機関に支払う仕組みになっているからです。
そのため、医療機関はその残りの費用を、審査支払機関に請求する必要があります。請求の際にはレセプトと呼ばれる診療報酬明細書の提出が必要になるので、そのレセプトの作成・点検・提出が、医療事務の重要な仕事内容です。
レセプトは、医療機関の収入に直結するため、必ず決められた期日までに審査支払機関に提出しなければなりません。レセプト業務は、医療事務にとって最も重要な業務のひとつであるといえます。
>医療事務の仕事、1日の流れは?ソラストが徹底解説
医療事務になるには
医療事務は専門的な業務を担う職種であるため、特別な資格が必要なイメージを持つかもしれません。
しかし実際は、医療事務になるために資格や学歴は必要なく、未経験者でも仕事に就くことが可能です。求人を見ると無資格者、未経験者でも可となっている案件も多く見受けられます。そのような求人を探して、無事に就職することができれば、医療事務として働くことができます。
もう一つの方法としては、医療系の専門学校や短大・大学に通う、または通信講座や独学で勉強し、事前に医療事務の資格を取得してから就職する方法があります。ひとつには、先輩たちが使っている専門用語や基本的な流れがわかるため、コミュニケーションがスムーズになるという点が挙げられます。医療一貫の仕事の基本は「人」です。自分で勉強して資格まで取ってきたんだなと、意欲や関心も認められることで、いち早く即戦力として貢献しやすく、ご自身も自信を持って医療機関で働くことができるでしょう。
>医療事務になるのに必要なことは?ソラストが解説
医療事務資格を取得するメリット
医療事務は資格がなくても働くことができますが、もちろん資格を持っていたほうがメリットを得ることができます。
医療事務の資格を取得するメリットについて具体的に見ていきましょう。
就職・転職に有利
医療事務は幅広い年齢層から人気のある仕事であるため、求人が出たとしても応募が殺到することがあります。そのため、未経験者や無資格者よりも、有資格者のほうが優遇されることも少なくありません。なかには有資格者を応募条件とする医療機関もあります。
事前に資格を取得していれば、就職・転職の際に有利に働き、就職先の選択肢も広げることができるでしょう。 女性の取得者が多く、全国共通の資格であり配偶者の転勤などで、再就職をする際にも全国どこでも活かせます。
入職後の仕事がスムーズにできる
資格取得のための勉強では、実際に働くために必要な知識やスキルを養うことができます。
入職後は資格を持っていたとしても覚えることがたくさんありますが、ベースがあるのとないのとでは、仕事の習得に差が生じます。
医療機関では、働く中で専門用語が多く、病院スタッフや患者さん応対で医療に関する知識を求められるため、資格取得をしていれば戸惑うことなく、スムーズに仕事を覚えていくことができるでしょう。
また、人手不足などで新人教育の環境が整っていない施設の場合、無資格者では仕事に慣れるのに時間がかかってしまうこともあります。しかし、有資格者であれば教育する側にとって即戦力としても指導できるメリットがあります。せっかく入職しても、最初からつまずいてしまうことにもなりかねないので、資格は取得しておいて損はないでしょう。
資格手当がつくことがある
就職先や資格の種類によっては、資格手当がつく場合もあります。資格手当の規定や基準は勤務先によって違いがありますが、なかには月1万円以上の手当がついたり、資格に対して奨励金が支給される場合もあるようです。 医療事務の資格は基礎的なものから実践的、専門的なものまであるのが特徴です。未経験であっても資格があれば、昇給や今後のキャリアアップの可能性も広がることでしょう。
医療事務資格を取得するための勉強方法
資格取得となると、学校に通ったり、実務経験を積んだりしなければならないイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
医療系の職種のなかでも、医師や看護師、理学療法士といった資格は国家資格であるため、指定された学校に通い、国家試験に合格しなければ取得することはできません。
一方、医療事務は民間資格にあたり、民間団体や企業が独自の審査基準を設けて認定している資格です。医療事務に関連する資格は数多くの種類があり、取得方法や難易度もさまざまです。
医療事務資格を取得するために勉強をすることは必須ですが、その勉強方法には、通学、通信講座、独学の、大きく3つの方法があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。
通学
通学は、学校に通い資格取得を目指す方法です。決められた時間に授業が組まれており、講師が直接指導を行いながら学びを進めていきます。
決められたカリキュラムに沿って資格取得を目指していくので、ペースよく学習していくことが可能です。
授業でわからないことは、講師に直接質問ができるため、一人で学習していくことが苦手な人にとっては大きなメリットになるでしょう。
一方で通学には、デメリットもあります。
通学では、授業の時間と場所が決まっているため、学校のスケジュールに合わせて生活スタイルを変えていかなければなりません。家から学校までの距離が遠ければ、その分通学時間も考慮しなければなりません。
また、学校や資格の種類にもよりますが、通学では授業料が高く、費用がかかってしまうこともデメリットに挙げられます。専門学校や大学に通う場合では、数百万円の費用がかかってしまうこともあります。
通学での資格取得は、比較的時間と金銭に余裕がある人におすすめであるといえます。
通信講座
通信講座は、インターネットやDVD、テキストなどを用いて試験に向けて勉強をしていく方法です。自分の好きな時間に好きな場所で効率よく勉強を進めていくことができるというのが、通信講座のメリットです。
提供している運営会社・スクールによっては、電話・メールでの指導サポートや、就職相談などを受け付けていることもあります。
通学よりも授業料が安いことから、医療事務の資格取得を目指す人の多くが利用している勉強方法です。
デメリットとしては、自分でしっかりとスケジュールを立てて、決められたカリキュラムをこなさなければならない点です。やるもやらないも自分次第になるため、ある程度の自己管理能力が求められます。
独学
独学は参考書や問題集、テキストなどを購入して、自分で勉強をしていく方法です。
自分の好きな時間に、自分のペースで勉強をしていくことができます。通学や通信講座と比べても気軽に勉強を始めることができるでしょう。
ただし、通学や通信講座のようにカリキュラムがないため、すべて自分で計画する必要があります。良くも悪くも自分次第なため、モチベーションの維持が課題となるでしょう。
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独学で医療事務を目指すメリット
医療事務資格を取得する方法として、通学と通信講座を紹介しましたが、費用を抑えたい、気軽にチャレンジしたいという人は独学を選択される方も多いでしょう。
独学で医療事務を目指すメリットについて見ていきましょう。
費用を安く抑えられる
独学で資格を取得する最大のメリットは、費用を安く抑えられるということです。
独学以外に医療事務の資格を取得する方法としては、専門学校や資格取得のスクールなどに通うか、通学講座や通信講座で学ぶ方法があります。
大学や短期大学、専門学校では数百万円、
通学教育は10万円〜40万円程度、通信教育3万円〜5万円程度が一般的な相場です。
一方、独学で必要になるのは、参考書や過去問テキストのみのため、教材によっては費用を数千円で抑えることもできます。自分に合った適切な市販テキストを見つけることができれば、さらに安く抑えることも可能でしょう。
自分のペースで勉強ができる
独学での勉強は、自分のペースで進められるということもメリットに挙げられます。
通学では、決められた時間に決められた場所へ行かなければならず、「時間」や「場所」の制約を受けてしまいます。勉強のためにスケジュール調整や生活スタイルを変えなければならないため、忙しい人にとっては少々困難になるかもしれません。
その点、独学は自分の空いている時間にコツコツと勉強をすることが可能で、「時間」や「場所」の制約を受けません。通勤時間、早朝、寝る前など、隙間時間を有効に使って自分のペースで勉強を進めていけるのがメリットです。
気軽にチャレンジできる
独学で資格取得を目指すことは、負担が少なく、気軽に始められることもメリットに挙げられます。
通学では、通学費用や身支度、時間の確保など、勉強に関する費用だけではなく、それ以外の時間とコストもかかります。
一方、独学での資格取得は、必要最低限の費用と時間があれば十分なため、気軽にチャレンジすることが可能です。
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独学で医療事務を目指す人が取得する主な資格
独学で挑戦できる医療事務の資格はいくつかの種類があります。
主な資格について紹介します。
医療事務技能認定試験
医療事務技能認定試験は、技能認定振興協会(JSMA)が主催する民間資格です。取得することで、医療事務に従事するにあたって必要な基本的な知識や算定ルールの知識を有している証明になります。受付や診療費の計算、カルテ管理など幅広い業務に従事するためスキルを養うことができるでしょう。
受験資格は特にないため、誰でも受験することが可能です。在宅試験で毎月開催されています。試験内容は、実技試験10問、学科試験40問で構成されています。
>医療事務技能認定試験について
医療事務管理士®技能認定試験
医療事務管理士®とは技能認定振興協会(JSMA)が実施する医療事務管理士技能認定試験に合格し、その技能が認定された人のことを指します。日本で最初に出来た医療事務資格で、50年以上の歴史があり、分野に関わらず医療関係で幅広く認知されています。
資格試験では、医療保険制度や医療に関する基礎知識、医療費の算定・請求に関する知識まで求められる内容となっています。
医療事務管理士®の資格は、医療事務の現場で即戦力として働くためのスキルを有しているという証明になります。
医療事務管理士®の試験は、医科・歯科に分かれています。
医科はインターネットと在宅で受験が可能で、歯科は在宅試験のみ実施されています。歯科の在宅試験は年間6回あり、奇数月第4土曜日の翌日に行われています。
また、医科の在宅試験は、毎月(毎月第4土曜日翌日の日曜日)に実施されています。
インターネット試験は好きなときに受けることが可能です。
医科の試験は、学科と実技とに分けられ、いずれもマークシート形式となっています。
学科では、法規(医療保険制度・公費負担医療制度等についての知識)、保険請求事務(診療報酬点数の算定・診療報酬明細書の作成・医療用語等の知識)、医学一般(臓器・生理機能・傷病等についての知識)から10問出題されます。
実技は、レセプト点検問題が1問、レセプト作成(外来・入院各1問)計3問出題されます。
>医療事務管理士®技能認定試験について
ホスピタルコンシェルジュ®検定試験
ホスピタルコンシェルジュ®の資格は技能認定振興協会(JSMA)が主催している民間資格です。医療現場における接遇力と、患者さんに対応できるレベルの医療保険制度や医療費に関する知識やスキルを有しているという証明になる資格です。
ホスピタルコンシェルジュ®検定試験は1〜3級に分類されています。3級は学科試験(マークシート形式)のみ、1・2級は学科に加えて15分のロールプレイングによる実技試験が実施されます。
各級で習得できる内容や、受験するのに最適な実務経験数やレベルも異なるため、事前にチェックしておく必要があります。
各レベルの目安は以下のようになっています。
≪3級≫
3級は医療の専門学生や、実務経験1年ほどの方におすすめの資格です。普段の業務のなかでスムーズに対応するための技能を証明することができる内容です。
試験では患者さん対応の際、医療従事者として基本的な理解と知識があるかが問われます。
≪2級≫
2級は実務経験3年程度の方、新入職員等の指導担当になる方におすすめの内容です。通常業務だけでなく、突発的なトラブルにおいても臨機応変に対応するための技能が証明されます。
試験では医療従事者として、実務における一般的な理解と知識があるかが問われます。
≪1級≫
1級は管理職や職員を指導する立場にある方におすすめの内容です。クレームや特殊な場面においても、スムーズに対応するための技能が証明されます。
試験では医療従事者として、実務における十分な理解と高度な知識があるかを問われます。
>ホスピタルコンシェルジュ®検定試験について
調剤事務管理士®技能認定試験
調剤事務管理士®技能認定試験は、技能認定振興協会(JSMA)が主催している民間資格です。取得することで、薬に関する基礎知識、調剤報酬の知識や仕組みに対する理解度、調剤報酬の算定・作成・点検に関するスキルを有しているという証明になります。
試験内容は、実技試験と学科試験から構成され、いずれもマークシート形式です。
実技試験はレセプト作成2問、学科試験は法規(医療保険制度、調剤報酬の請求についての知識)、保険請求事務(調剤報酬点数の算定、調剤報酬明細書の作成、薬剤用語についての知識)、薬の基礎知識(医薬品・薬価基準の基礎知識、薬の作用等)から出題されます。
>調剤事務管理士®技能認定試験について
医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト®)検定試験
医師事務作業補助者検定試験は、技能認定振興協会(JSMA)が主催する民間資格です。取得すると「ドクターズオフィスワークアシスト®」の称号が得られ、医師事務作業補助者としての知識とスキルを有していることの証明になります。 医師事務作業補助者は、処方箋や紹介状などの文書作成、カルテ入力など、医師が行う事務作業を医師の指示のもと代行して行う職種を指します。 試験内容は、選択問題の学科と、カルテから診断書や処方箋などを作成する実技試験で構成され、いずれもマークシート形式です。
>医師事務作業補助者検定試験について
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)
医療事務技能審査試験はメディカルクラーク®とも呼ばれる、一般社団法人日本医療教育財団が主催する民間資格です。民間主催の資格でありながら45年もの歴史を持っており、医療現場でも信用度の高い資格です。
試験は医科と歯科があり、医科は毎月開催、歯科は各月奇数月に開催しており、2つの実技と学科で実施されます。
学科試験は医療・介護保険制度、公費負担制度、関係法規などの専門知識に関する内容から出題されます。実技では窓口や電話で適切なコミュニケーションが取れるか、試験問題のカルテとレセプトを見て誤りがないかなどをチェックします。
診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は公益社団法人日本医療事務協会が主催する試験です。独学でも目指すことができますが、厚生労働省が唯一認定しているやや難関である試験のため、医療事務のなかでも最高峰の資格ともいわれています。どちらかというと初心者が目指す資格というよりかは、すでに実務経験がある人がさらなるステップアップを目指して取得する資格に相当します。
試験は医科・歯科ともに学科と実技に分けられ、出題範囲は以下のようになっています。
学科は
・医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
・保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
・診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
・医療用語及び医学・薬学の基礎知識
・医療関係法規の基礎知識
・介護保険制度の概要
実技は診療報酬請求について出題されます。
医療事務認定実務者
医療事務認定実務者は、全国医療福祉教育協会が主催する民間資格です。2016年に開設された比較的新しい資格で、取得することで医療事務に関する基礎知識と診療報酬明細書(レセプト)を作成する能力を有していることの証明となります。
試験は学科と実技から構成されており、内容は以下の通りです。
学科
・接遇とマナーに関する知識
・医療機関における各種制度に関する知識
・医療事務業務に関する知識
・診療報酬請求に関する知識
実技
・レセプト作成
独学で学ぶ人におすすめは、技能認定振興協会(JSMA)の資格
独学で医療事務の資格を目指すなら、日本ではじめて医療事務の技能を認定する機関として発足した、技能認定振興協会(JSMA)の資格がおすすめです。医療事務業界のなかでも老舗なため、抜群の認知度を誇っており、技能認定振興協会(JSMA)の資格を取得することで大きなステップアップとなることでしょう。
技能認定振興協会(JSMA)の資格をおすすめする具体的な理由について紹介します。
1.入門から応用、実践、プロフェッショナルまですべて揃っている
技能認定振興協会(JSMA)の資格は、受験者のレベルやキャリアに合わせて、段階を追った資格が揃っています。医療事務未経験でこれから資格取得を目指す人、ある程度の経験があり今後のキャリアアップを図りたい人など、さまざまな要望に対応した資格が揃っているのが特徴です。
医療事務関連だけでも
・医療事務技能認定試験
・医科医療事務管理士®技能認定試験
・歯科医療事務管理士®技能認定試験
・ホスピタルコンシェルジュ®
・調剤事務管理士®
・医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト®)
・DPC/PDPS 初級
・在宅診療報酬事務管理士®
・労災事務管理士®
の9種類の資格を目指すことができます。
2.次のスキルアップのための資格が準備されている
ホスピタルコンシェルジュ®は、3級、2級、1級と3段階に分かれており、級があがるほどより高度なスキルと知識を有している証明になります。もちろん、上の級を取得することは簡単ではありませんが、取得することで大きなスキルアップにつながるでしょう。
技能認定振興協会(JSMA)ではキャリアに合わせた段階を追った資格が揃っているため、資格取得後もステップアップを目指していけることが技能認定振興協会(JSMA)の魅力の一つです。
3.先に取った資格が、次の資格の一部に適応される
医療事務技能認定試験は、医療保険制度、診療報酬算定の仕組みを理解し、幅広い基礎力があることを証明する資格です。この資格を取得しておくと、上位資格である医科医療事務管理士®技能認定試験の学科試験が最大6か月免除されます。医科医療事務管理士®は、日本ではじめての「医療事務の資格」として幅広く医療機関に認知されている、いわば医療事務のエキスパートとも呼べる資格です。
このように、先に取得した資格が次の資格の一部に適応されるようになっているものもあるため、ステップアップしやすい仕組みが整っています。
4.独学にプラスαを求めた時には、問題集が用意されている
独学で勉強していて壁にぶつかった際には、その問題を解決するための教材・問題集が用意されています。
技能認定振興協会の資格に対応した教材は、医療事務未経験者でも基本から学ぶことができる「医療事務講座スタンダードコース」、医療保険制度を理解して医療事務のスペシャリストを目指す「医療事務講座マスターコース」をはじめ、それぞれの資格に特化した内容のコースが用意されています。
問題集は、それぞれの資格の過去問や、出題傾向の高い問題を集約したものがお手頃な価格で用意されており、復習だけでなく試験の予行練習にも最適の内容となっています。
独学だけで行き詰まった際には、専門教材で学習したり、問題集を購入したりすることをおすすめします。
5. 医科・調剤・介護は毎月受験可能、かつインターネット試験はいつでも受験可能
技能認定振興協会(JSMA)では「IBT」と呼ばれる、試験に関する全てのプロセスをインターネット接続によって実施するサービスを、医科医療事務管理士®︎・医療事務技能認定試験にて導入しています。従来のように、会場へ出向いて筆記試験を受けるのではなく、インターネット上でいつでもどこでも受験することが可能です。
自分のスケジュールに合わせて試験を受けることが可能なので、子育てや仕事で忙しい人でも、空き時間を使って試験を受けることができます。
また、従来の会場試験では受験後に合格通知が届くまで時間がかかっていましたが、IBTなら試験結果を受験後すぐに確認することが可能になっています。
いつでもどこでも試験が受けられ、結果がすぐわかるというのも技能認定振興協会(JSMA)の魅力です。
6. 診療報酬にいち早く対応した試験が受けられる
医療の診療報酬は2年に1回改定されるため、その都度、点数や決まりごとが変更されます。そのため、レセプト作成・点検をはじめとした医療事務の現場では、常に新しい診療報酬をもとにした学びをしていかなければなりません。技能認定振興協会(JSMA)では、最新の診療報酬に対応した試験内容を揃えているため、就職後もスムーズに仕事を進めていくことが可能です。
>技能認定振興協会(JSMA)について
まとめ
独学で医療事務の資格を目指す人向けに、資格の種類やおすすめの資格について紹介しました。超高齢社会となっている日本では、今後も医療に従事する人手不足が問題視されています。また、医療分野は景気や情勢に左右されにくく、将来性のある仕事であるといえます。
医療事務は、医療分野の仕事のなかでも比較的難易度が低く、誰でもチャレンジしやすい人気の仕事です。技能認定振興協会(JSMA)の資格は、知名度も高く、将来的なステップアップが図れることからも、独学で目指す人におすすめです。自宅や任意の場所で受験できる在宅試験や、インターネット上でいつでもどこでも受験できることも大きなメリットです。また、試験対策問題集も揃っているため、勉強もしやすいでしょう。医療事務の資格取得を迷っている人はぜひチャレンジしてみてください。