医療事務への転職理由はどう書くべき?例文付きで徹底解説

2022.07.04 医療事務

医療事務はさまざまな働き方を選択しやすいことや、経験を問わず働くことができることなどから、人気のある職種の一つです。そのため、ほかの仕事から転職して医療事務を目指す人も多いのではないでしょうか。この記事では、医療事務の特徴や、転職の際の志望理由の書き方などについて解説します。

医療事務の仕事内容

まずは、医療事務がどのような仕事をするのかについてみていきましょう。

受付・会計業務

医療事務の主な業務内容は、窓口での受付や会計業務です。受付業務は、来院した患者さんの診察券や予約券、保険証を受け取り、情報の確認・入力や診察・検査の準備などを行います。その後、診察を終えた患者さんから、診療費を受け取る仕事が会計業務です。
この流れだけをみると、単純な業務だと思われるかもしれません。しかし、受付では患者さんやそのご家族からの多くの質問や相談対応、電話応対に追われることもあります。そのため、医療事務スタッフには来訪者一人ひとりに合わせた臨機応変な対応が求められます。

クラーク業務

規模の大きな病院では、クラーク業務という仕事も担います。クラークとは事務員という意味ですが、主に医師や看護師の補助やサポートを行う業務です。
具体的には、医師の指示に基づきカルテの入力代行や診断書・紹介状の作成代行、患者さんの検査データの管理、入退院の手続きなどが挙げられます。クラークは主に外来診療に伴う事務業務を行う「外来クラーク」と、入院している患者さんに関する事務業務を行う「病棟クラーク」に分けられます。

レセプト業務

医療事務の業務のなかで、最も専門性が求められるのがレセプト業務です。
レセプトとは、国民健康保険や社会保険などの保険者に請求する「診療報酬明細書」で、医療機関が収益を得るために欠かせないものです。
患者さんが医療機関で診療を受けた際に支払う費用は、健康保険証を提出することで1〜3割を支払うようになっています。残りの費用は、加入している健康保険組合から医療機関に支払われるシステムになっており、医療機関は毎月その請求を行わなければなりません。
その請求をする際に必要なのがレセプトで、医療事務スタッフは決められた期日までに全ての患者さんのレセプトを作成・点検する必要があるのです。

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医療事務に向いている人の特徴

医療事務に向いている人とはどのような特徴があるのかみていきましょう。

コミュニケーション能力が高い人

上記で紹介した通り、医療事務の業務は単なる事務作業のみではなく、患者さんやそのご家族をはじめ、ほかの医療従事者ともコミュニケーションを取りながら仕事をします。特に医療業界では、患者さんの状態など情報の共有が重要となるため、医療事務スタッフはコミュニケーション能力が高く、うまく連携を取れる人が向いているといえます。

思いやりがある人

医療事務スタッフは、受付で患者さんやそのご家族から質問や相談をされることが多々あります。患者さんは心身に何らかの症状や不安を抱えているため、患者さんの気持ちになって物事を考えられる思いやりの心や気遣いが必要です。

几帳面な人

医療事務スタッフにとって、受付窓口での患者さん対応も重要ですが、同時に事務作業も責任を持って対応しなければなりません。患者情報や診療内容の入力など個人情報を扱うため、仕事に対して常に真剣であり、几帳面で効率よく仕事ができる人が向いているでしょう。

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医療事務に転職する際に求められるスキル

ほかの業種や職種から医療事務に転職を考えている人は、仕事内容が違うことを不安に感じるでしょう。医療事務として求められるスキルについてみていきましょう。

パソコンスキル

医療事務の仕事では、パソコン操作が欠かせません。「レセコン」と呼ばれるレセプト作成用のコンピューターや電子カルテなどは、パソコンの基本的な操作スキルが必要です。
複雑な操作や高度なスキルは必要ありませんが、Word(ワード)やExcel(エクセル)の基本的な操作や、スムーズなタイピング程度は身につけておいたほうがよいでしょう。

作業の正確性・スピード

患者数の多い病院では、1日に何人もの患者さんの対応をすることになります。受付や会計に時間がかかると業務が進まないばかりでなく、患者さんからのクレームにつながる可能性もあります。また、毎月必要になるレセプト作成・点検業務は施設の収益に直結するため、正確な作業が必要とされます。そのため、医療事務には多くの業務を正確かつ、スピーディーにこなす能力が求められます。

臨機応変な対応力

窓口を担当する医療事務は、その医療機関の顔ともいえる存在であり、患者さんやそのご家族と直接関わるため、臨機応変な対応を求められることも少なくありません。突然具合が悪くなった、クレームが入ったなど、予測できないトラブルが発生することもあるでしょう。そのような時に、冷静に判断する臨機応変な対応力も求められます。

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医療事務に転職する際にアピールするべきポイント

医療事務の仕事内容や向いている人の特徴、求められるスキルなどについて紹介しました。それを踏まえて、医療事務に転職する際にどのようなことをアピールすればよいのかを具体的にみていきましょう。

医療事務の仕事に魅力を感じていることをアピール

多くの職業がある中で、なぜ医療事務になろうと思ったのかなど、医療事務の仕事に対して魅力を感じていることをアピールしましょう。医療業界で患者さんの手助けができる、年齢や経験に関係なくチャレンジでき、スキルアップが目指せるなど、医療事務ならではの魅力を理由にすることで、志望する熱意が伝わるでしょう。自分が医療機関を訪れた際に、医療事務の人に優しく対応してもらったなど、過去のエピソードを交えるとより効果的です。

選んだ施設に魅力を感じていることをアピール

多くの病院やクリニックなどの医療機関の中から、なぜその職場を選んだのかをアピールすることも重要です。ほかの病院にはない理念や特徴に感銘を受けた、自分が働きたい理想的な環境であるといったように、その職場ならではの魅力を伝えると、採用側にも好印象を与えられるでしょう。
事前にホームページやパンフレットから、その職場の理念や特徴、診療方針などの情報を得ておき、転職理由を絡めてアピールするようにしましょう。

自分の能力をアピールする

自分のスキルや過去の経験から、医療事務として貢献できることをアピールするのもオススメです。パソコンやビジネスマナーに関する資格があれば、医療事務の仕事にも役立つため、アピールポイントになります。
資格がなければ、これまでの職務経験で事務作業をしていた、多くの人とコミュニケーションを取ってきたなど、医療事務の仕事で活かせることをアピールするとよいでしょう。

>医療事務の職務経歴書の書き方を、ソラストが解説

医療事務への転職理由で避けるべきポイント

医療事務への転職理由において、避けるべきポイントについてもみていきましょう。

待遇面ばかりに着目

転職する際、給料や休みなどは重要なポイントですが、そればかりに着目した転職理由はあまりよい印象を与えません。「給料が高いから」「休みが多く取れるから」「自宅から近いから」などは自分にとってのメリットですが、採用側に対してはアピールにはなりません。採用してもらうことで、その職場にとってどのようなメリットを与えられるのか、どのように貢献できるのかを伝えることが重要です。

前職の不満

「前の職場では残業が多かった」「仕事が忙しかった」など、前職の不満ばかりを並べないようにしましょう。不満を伝えると、同じような状況になった際、「この人は簡単に辞めてしまうのではないか」と思われてしまい、採用する側にマイナスなイメージを与えてしまいます。前職に不満があって転職する人は多いかもしれませんが、それが本当の理由であったとしてもあえて言葉にしないのがベターです。

ありきたりな内容

採用する側は、多くの人の転職理由を聞いています。当たり障りない言葉で、ありきたりな転職理由では、ほかの人との差別化が図れず、アピールには繋がりません。自分のエピソードや医療事務を目指したきっかけなど、オリジナリティのある内容を伝えるように心がけるようにしましょう。

>医療事務の面接について、ソラストが解説

転職理由の例文

医療事務に転職する際の志望理由の例文を紹介します。

よい例

≪例文①≫

私は医療事務として貴院で働き、患者様の心の不安を少しでも和らげたいと思い、志望いたしました。子どものころ身体が弱く、病院へ通う機会が多くありましたが、毎回不安な気持ちで通院していました。しかし、いつも受付の女性が優しく声をかけてくれたおかげで、徐々に不安はなくなり通院を続けることができたという経験があります。
過去の私のように、不安な気持ちでいる患者様に対して、自身の経験を元に気配りのできる対応をしていきたいというのが、一番の志望理由です。 また、医療事務は、正確でスピーディーな事務作業が求められる仕事と認識しています。私は会社事務の経験があることから、事務処理能力には自信があり、そのスキルを貴院でも活かしていきたいと思っております。

≪ポイント≫

過去の自分のエピソードから、医療事務の仕事に魅力を感じているということが伝わっています。医療事務に求められる、患者さんへの思いやりのある対応ができる人という印象を与えており、さらに事務経験があるということも大きなアピールポイントとなっています。

≪例文②≫

貴院のパンフレットやホームページをみて、一人ひとりの患者様の希望を尊重するという理念に共感し、志望いたしました。実際に、患者様やそのご家族が病気について正しく理解するための体制づくりや、最善の治療方法を一緒に見つけていくという方針にとても魅力を感じています。私も祖父が入院しており、そのような患者様目線で医療に取り組まれている体制は、患者様とそのご家族にとって大変心強いことであると痛感しております。
身体に何らかの症状を抱えると不安で心苦しいですが、貴院のような理念の元であれば患者様も安心して治療を進めていくことができるのではないかと思っております。 私も貴院の一員として、患者様のサポートがしたいという強い思いから、今回志望させていただきました。

≪ポイント≫

転職先の理念に魅力を感じていることが全面に出ており、ここで働きたいという強い意志が伝わってきます。

悪い例

≪例文①≫

貴院は以前私が勤めていた会社と比べ、給料がよく、福利厚生も充実しており、より働きやすい環境であると感じています。自分にとって理想的な環境で働くことでモチベーションを高く保ち、長期的に働くことができるのではないかと思い、志望させていただきました。
貴院で働くことが可能なら、これまで培った事務処理能力を活かし、多くの患者様のサポートをしていきたいと考えております。

≪ポイント≫

待遇面のみを全面に表出した志望理由はNGです。本音として、給料面や福利厚生に魅力を感じることは多いかもしれませんが、志望理由で主としてそれを伝えると、採用側からはあまりよい印象を持たれないことが多いでしょう。

≪例文②≫

前職場は自宅から遠く、終業時間も遅かったため、多忙な生活を強いられておりました。今回、貴院が募集をしている情報を得て、自宅から近いことや終業時間が早いことにとても魅力を感じ、志望させていただきました。

≪ポイント≫

通勤距離や勤務時間といった自分の都合だけが理由になっています。採用する側としては、何もメリットを感じることができません。

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まとめ

医療事務の転職理由の書き方について、例文を交えながら紹介しました。採用してもらうためにはその施設で働きたいという強い気持ちを示すことが重要です。自分の希望する施設での採用を勝ち取れるよう、事前にしっかりと対策を練っておきましょう。

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