歯科医療事務とは?資格は必要?医療事務との違いなどあわせて解説

歯科医療事務とは?資格は必要?医療事務との違いなどあわせて解説

2023.08.28 医療事務

【医療事務のパイオニアソラスト監修】歯科医療事務は医療事務と同じ医療機関の事務職ですが、主に歯科で働く職業のことを指します。
おおまかな仕事内容は似ていますが、歯科に特化した事務職であることからより専門的な知識が必要です。

この記事では歯科医療事務として働く際に必要な資格や医療事務や歯科助手との具体的な違い、仕事内容などを紹介していきます。

歯科医療事務で働きたい人、転職を考えている人が取ると有利な資格もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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歯科医療事務とは?医療事務との違い

歯科医療事務は、歯科医院における事務職のことです。

歯科医院や歯科クリニックの顔として、医療事務のように受付業務をおこなったり、診療報酬計算や請求業務などを手掛けます。

歯科医療事務と医療事務の大きな違いは、サポート業務の有無です。

診療サポート業務やアシスタント業務、治療補助などとも呼ばれ、歯科医師や歯科衛生士の補助をおこないます。

歯科医院は比較的小規模な場合が多く、最低限のスタッフでまかなっている医院では歯科助手の仕事を歯科医療事務がおこなう場合も少なくありません。

受付や事務、医療行為以外のサポート業務を手掛けるため、やりがいを感じる人が多い仕事の1つです。

歯科医療事務は無資格でもなれる!

歯科医療事務として働く場合、資格はいりません。無資格・未経験でも働けます。

実際の業務内で覚えることも多いことや人手不足などで、無資格・未経験でも採用している歯科医院はあります。

ただし、歯科専門の知識があれば即戦力になれるのは事実です。

受付で患者さんの対応をする場合は、医療接遇の知識が役立ちます。

また、事務作業やレセプト業務は専門知識が必要です。資格があれば自信を持ってスムーズに業務にあたれるでしょう。

歯科医療事務の仕事内容

歯科医療事務の仕事は主に4つです。

①受付対応
②会計業務
③レセプト業務
④サポート業務

それぞれ内容を見ていきましょう。

①受付対応

受付対応では、来院した患者さんの対応をおこないます。

歯科医院の顔ともいえる存在なので、気持ちの良い対応をしましょう。

業務内容としては、予約の受付や診察券・保険証の確認、カルテ準備などです。

初診の患者さんが来院したら、問診票への記入を依頼しカルテ作成もおこないます。

②会計業務

会計業務は患者さんから治療にかかった費用を受け取る仕事です。

治療内容や患者さんの加入する医療保険の種類に応じ、自己負担額を計算します。

診療報酬点数や治療費の算定ルール、医療保険制度に関する知識が求められます。

スムーズに対応するためにも、事前に勉強しておきましょう。

③レセプト業務

レセプト業務は、毎月1度おこなう請求業務です。

治療費のうち、保険負担額を国民健康保険や社会保険を運営する団体に請求します。

記入漏れや請求間違いなどがあると返戻されます。

医師によるチェックがあるものの、歯科医院の経営に大きくかかわるので慎重に対応しましよう。

④サポート業務(治療補助)

サポート業務は治療に関する補助をおこなう仕事です。

治療に必要な器具の準備や片付け、消毒、薬品準備などがあります。

医師や歯科衛生士のサポートをおこなうもので、医院によってはカルテへの記入をする場合もあります。

医療行為以外の幅広い仕事がサポート業務として扱われるので、疾患ごとの治療内容や流れなども覚えておくと役に立ちます。

歯科医療事務の平均給与

歯科医療事務の給与はどれくらいなのかも気になるところですよね。

医療事務との比較表を見てみましょう。

給料歯科医療事務医療事務
年収240~312万円286~443万円
月収20~26万円23~36万円
手取り14~18万円15~20万円
パート・アルバイト時給1,015~1,200円950~1,200円
参考:job tag

歯科医療事務の方が医療事務よりも給与は控えめでした。

しかし、歯科医療事務は自費診療のみを受けている歯科医院や、規模によっても給与に差が生じます。

また、資格や経験の有無によっても給与額は左右されるでしょう。

歯科医療事務に役立つ資格

歯科医療事務に資格は不要です。

しかし、歯科には医科にはない歯科独自の専門用語や治療方法、治療に必要な材料などがあるため専門知識が求められます。

業務にあたりながら覚えていけるものですが、事前に勉強しておけばスムーズ。資格取得は専門知識を学べるうえ、実力を証明できるため一石二鳥。就職や転職、再就職にも役立ちます。

歯科医療事務に役立つ資格はこのようなものがあります。

・歯科医療事務検定
・歯科 医療事務管理士®️技能認定試験
・歯科アシスタント検定
・歯科助手資格認定制度

歯科医院の数は全国的に年々増加傾向です。資格があれば地域を問わず職探しがしやすくなるのでおすすめです。

歯科医療事務検定

参考:歯科医療事務検定 検定試験 全国医療技能検定協議会

受付やカルテ管理、会計、レセプト作成などの事務業務と、診療のサポート業務を円滑におこなうために必要な専門知識やスキルを有していると証明する検定試験です。

歯科 医療事務管理士®️技能認定試験

参考:技能認定振興協会|JSMA

受付業務に必要な接遇力だけではなく、正確に診療報酬を算定できるスキルを証明する資格です。

現在は在宅受験のみで実施されています。

歯科アシスタント検定

参考:全国医療技能検定協議会|ANMC

歯科医療事務としての事務業務と、サポート業務を円滑におこなうために必要な歯科助手の能力を証明する検定試験です。

歯科助手資格認定制度

参考:公益社団法人日本歯科医師会

日本歯科医師会が認定する歯科助手資格です。乙種第一、乙種第二、甲種の3つの区分があり、歯科医療事務は乙種第一、乙種第二のいずれかが対象となります。

各都道府県の歯科医師会が開く講習会を指定時間分受講することで資格認定されます。

ソラストの「医療事務講座 歯科」教材で歯科 医療事務管理士®が目指せる

歯科医療事務は、医療保険の仕組みの理解や歯科独自の診療報酬請求スキルが求められる仕事です。資格は不要ですが、資格取得のために勉強しておけば即戦力になれるのでおすすめです。

特に、歯科 医療事務管理士®️技能認定試験は認知度が高いうえ、在宅受験が可能なので目指してみるのはいかがでしょうか。

とはいうものの、何から手を付けたらいいのかわからない人も多いはず。

そんな方にぴったりなのが、ソラストの「医療事務講座 歯科 教材」です。

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歯科医院で働きたい人はもちろん、スキルアップを考えている人もぜひチェックしてみてください。

まとめ:資格やスキルを取得して歯科医療事務として活躍しよう!

歯科医療事務は資格が無くても働けます。

しかし、歯科専門の知識が必要なので資格取得をすればスキルアップと実力証明の一石二鳥が叶います。

歯科医療事務に役立つ資格は以下です。

・歯科医療事務検定
・歯科 医療事務管理士®️技能認定試験
・歯科アシスタント検定
・歯科助手資格認定制度

中でも、歯科 医療事務管理士®️技能認定試験がおすすめです。

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